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連載|Ken Yokoyamaが語る、チャリティーTシャツと「キッズの団結」

ローリングストーン日本版 9月21日(水)18時0分配信

本誌連載 If the Kids Are United
Ken Yokoyama / Vol.3 チャリティーTシャツと「キッズの団結」

連載|Ken Yokoyamaが語る、「しつけ」と「虐待」

2児の父親であるパンク・ロッカー、Ken Yokoyamaによる子育てコラム。

熊本の地震って風化してきてません?しょうがないと思いますけど・・・世の中の報道の流れも速いですしね。さまざまな新しいトピックがありますもんね。参院選や都知事選もありましたし、ボクが原稿を書いている今はリオ五輪の真っ最中です。天皇陛下のお気持ち表明もありました。熊本の件を継続的に取り上げるのはなかなか難しいのかなぁ?なんて思っています。

って思ってたところに、ボクのところに熊本支援のチャリティーTシャツの話が来ました。ボクの義兄弟、札幌の SLANGというバンドのKOちゃんが作ったんですが、ボクとKOちゃんのイラストを、ボクのツイッターのアイコン(コマさんの絵です)を描いてくれた「きたのさん」という方が描いてくれて、それをTシャツにしたんです。ちなみにこの収益はKOちゃんが東日本大震災を機に立ち上げた「NBC作戦」を通じて、九州の「NBC作戦九州」に寄付されます。

ボク個人的には、この「風化してきたんじゃないかな?」ってタイミングで九州を支援できることがとても嬉しいです。もちろんたいした金額にもならないだろうし支援できるのは極一部。でも何かしたいと思ってもこのタイミングでは何をしていいんだか分からない、そんな状況だったので嬉しかったんです(読んでくれた方はもうお気づきだとは思いますが・・・ボクは描かれただけでなにもしてません猛爆)。

「あれ?今回は子育てのこと関係ないの?」・・・もんげー!関係なくはないですけど、いつもほど直接的ではないですね(汗)。

Ken Yokoyama / Vol.3 チャリティーTシャツと「キッズの団結」(2)

薄い線ながらもどう関係があるかというと、その絵に描かれた言葉なんです。シャム69というイギリスの初期パンクバンドがありまして、彼らの代表曲『イフ・ザ・キッズ・アー・ユナイテッド』の歌詞が書かれているんです(このタイトルはまさに当コラムのタイトルでもあります)。

『イフ・ザ・キッズ・アー・ユナイテッド』はこの春 Kenco Yokoyama 名義でレコーディングしてオムニバスアルバムに収録したんです。そして5月の北海道ツアーでの旭川で、KOちゃんをステージに呼んで一緒に歌ったんです。きたのさんはそこからインスピレーションを得て絵を描いてくれたんです。

この歌詞は団結を呼びかけるもので、サビを和訳すると"もしキッズが団結すれば、決して分断されることはない"という感じです。この歌詞が歌われたのは70年代のイギリス、メンバーは20代そこそこの若者でした。だから「キッズ」という言葉を使って若者に語りかけたんでしょうけど、仮にこれがキッズじゃなくて「オレ達」であったら、年齢も世代も政治的背景も国も関係なく、あらゆる人があらゆる場面で気持ちを投影できる、それくらい素晴らしい歌詞だと思います。ボクは Ken Band のライヴでこの曲を演る時は、そういう気持ちでやっています。

というわけで・・・多少強引ではありますが、「これからの若者や子ども達にも聴いてもらいたいパンクロックの名曲」の紹介ということで子育てと結びつける・・・今回はこんなのでどうでしょうか?(猛爆)

※本連載への感想をお待ちしております。 感想の宛先は、こちらまで:ken_yokoyama@pttp.co.jp Ken Yokoyama
横山 健 1969年、東京都生まれ。91年にHi-STANDARDを結成、ギタリストとして活躍。その後、PIZZA OF DEATH RECORDSを設立、代表取締役を務める。04年、Ken Yokoyamaとしてバンド活動を開始。四国・北関東4箇所を廻るライヴハウス公演と、今夏出演予定の一部夏フェスを「Summer Punks In 2 Generations Tour」と題して、ショートツアーを開催中。
http://kenyokoyama.com/

Ken Yokoyama

最終更新:9月21日(水)18時0分

ローリングストーン日本版

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