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GACKTがのめりこんだ詐欺ファンド 3億超の自宅を売却して出資?

デイリー新潮 9/21(水) 15:30配信

 遠藤周作、高倉健、小田和正……。彼らの共通点は何か。さるコーヒーのCMに出演した「違いがわかる男」ということである。さて諸賢は、当代きっての違いがわかる男といえば誰を思い浮かべるだろうか。

 もはや風物詩となった感すら漂う正月の人気番組「芸能人格付けチェック」(テレビ朝日系)で、ワインや牛肉の味、はたまたバイオリンの音色や映像演出の巧拙など、味覚、聴覚、視覚を駆使してあらゆるものの違いを見極めてきた男。その名は、ミュージシャンにして俳優のGACKT(43)。彼は目下、この「見極め戦」で2009年来、42連勝を重ね、和田アキ子や梅宮辰夫らをものともせず、同番組内で「一流芸能人」の称号をほしいままにしてきた。

 GACKT、またの名、ザ・違いがわかる男。

 だが、そんな「完全無欠」な彼にも見定められないものがあった――。

〈資産運用装い詐取容疑/無登録ファンド、113億円集金か〉(朝日新聞)

〈投資会社社長ら逮捕 警視庁/詐欺容疑 113億円集める〉(毎日新聞)

 8月25日の夕刊各紙にはこんな見出しが躍った。

■「小僧寿し」も1億円

「『クエストキャピタルマネージメント(以下クエスト)』なる都内の投資コンサルタント会社が、09年から昨年までの間に、15都府県の出資者約60人から、運用実態のないファンドに計113億円超の金を出資させていた疑いで警視庁が捜査に着手した詐欺事件です。ちなみに、寿司チェーンの『小僧寿し』も1億円出資しています」

 と、大手メディアの社会部記者が説明する。

「クエストは、先物商品の一時的な価格差を利用して確実に儲かる『アービトラージ』と言われる取引を掲げ、『リスクはほとんどない』『元本保証の上、必ず利益が出る』『毎月数%の配当を手にできる』などと謳(うた)い、顧客から金を集めていた。独自の高速コンピューターシステムが、市場の動向を一瞬で自動判断して価格差を掴めると説明していたものの、運用実態がほとんどなかったことに加え、そもそも高速システム自体、開発できていなかったと当局は見ています」

 こうして詐取した金を、クエストの社長で今回、逮捕された松井直幸(47)らは、

「『見せ金』として一部配当してはいましたが、これは実態のないファンドを、あたかもちゃんと運用しているように見せかけるためのもの。出資金の多くは高級車好きの松井の車購入費や遊興費に充てられたと見られています」(同)

 詐欺事件に詳しい紀藤正樹弁護士が解説する。

「本件の特徴は、出資総額113億円に比べて出資者が約60人と少ないこと。一般的な投資詐欺事件でのひとりあたりの『被害単価』は数百万円が相場です」

 松井らが「大物」を狙っていた節が窺(うかが)えるが、被害者には同情の念を禁じ得ない一方、「うまい話には裏がある」を地で行く事件にも映る。何はともあれ、この類の話にまさか「一流」の芸能人が引っ掛かることはあるまい。ところが――。

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最終更新:9/23(金) 12:31

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