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競技力向上、技術開発、資金力……。日本が直面したパラ五輪の急成長。

Number Web 9月21日(水)17時1分配信

 リオデジャネイロパラリンピックで、日本が獲得したメダルは、銀10、銅14の計24個。前大会のロンドンパラリンピックでは金5、銀5、銅6の計16個だった。

 金メダルはなかったが、メダル総数では、ロンドンよりも大きく増えている。

 メダルに届かなかったとしても、自己記録を更新する選手も少なくなかった点も含め、幅広く活躍が見られる大会となった。

 その前提があった上でも、金メダルには届かなかったのも事実であり、その理由について、現場から共通した声が聞かれた。

 ひとことで言えば、海外の競技力の向上である。

 「予想していた以上に記録が伸びていた」

 「レベルが上がっていた」

パラリンピック委員会会長も認める競技力の向上。

 この感覚は現場レベルだけでない。9月12日、国際パラリンピック委員会のクレーブン会長も大会の中間報告として会見を行ない、こう語っている。

 「競技力の飛躍的な向上が証明されました」

 その時点で、世界新記録はすでに100を超えていた事実を、そう評したのである。その後も世界新記録が相次ぎ、計209という驚くべき数に達した。それだけの新記録が生まれた理由は、今までは競技として成熟しきっていなかったという側面がひとつ挙げられる。だからこそ、ここに来て各国の強化が本格化していることの証左でもあった。

 上位選手の中には、プロとして活動する選手も珍しいことではなくなってきている。競技に専念することで得られる練習量、トレーニング理論が増えた。また、もしくは用具を使用する競技では、その用具自体の開発も進化した。

 対する日本はどうか。競技環境という点では、上位の国の中でひけをとる面があるのは否めない。

「長水路の屋内プールを、もっと使えるように……」

 例えば競泳である。

 オリンピック選手の場合、たいがいのスイミングクラブは拠点となるプールを持ち、選手はそこで日々、練習することができる。「明日はここ、あさってはそこ」とプールを転々とすることはない。

 パラリンピックでは異なる。有力選手が少なからずいるスイミングクラブでも、決まった練習場所がなく、その都度プールを借りながら、数カ所で練習していたりする。

 銀2、銅2の計4つのメダルを獲得した木村敬一を指導する野口智博コーチは、「必ずしも環境だけではない」と語りつつ、課題をあげる。

 「長水路の屋内プールを、もっと使えるようになれば。また、どうしても施設の優先順位があるし、(オリンピックの)ジュニアの強化を、ということでどかないといけないこともありました」

 そしてこう加える。

 「来週からそういう施設を作ってほしいですね。既存のものでも、速やかに」

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最終更新:9月21日(水)17時1分

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