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松たか子さんに学べ! コネ入社&2世タレントの明暗を分けるもの

nikkei BPnet 9月21日(水)9時3分配信

「コネ入社した社員は二極化する」傾向にある

 最近、ある大手企業で長年、人事部長を務めた後、今は別の企業で活躍している50代男性の方に取材させていただきました。

 「採用と人事」をテーマに具体的なお話をうかがったのですが、そのお話の中で、私が最も興味を抱いたのは「コネ入社した社員は二極化する」というリサーチ結果でした。

 そもそも、エントリーシートや履歴書、学業成績などから得られる情報と、何度かの面接だけで採用を決定するのはとても困難な作業です。

 「面接では明るくやる気を感じるタイプだったが、実際は軽薄なだけだった」「学業成績が抜群で期待を寄せたがコミュニケーション能力が低く社会性に欠けていた」など、実際の業務に入ってみると、面接のときには見抜くことのできなかった一面に、会社側が頭を悩ますケースも少なくないのだとか…。

 その点、コネ入社はあらかじめ、人となりが人事部にも知らされており、「限られた情報で判断する未知の人材を採用するよりも、情報がクリアーになっているコネ系人材の方が安心である」という考え方もあるのだそうです。

 一方のデメリットとしては、実力以上の会社を希望しているケースも多く、入社後、百戦錬磨の就職戦線を勝ち抜いてきた人材との差が出てしまうリスクがあります。

 コネ入社できたとしても、大企業においては出世が約束されているわけではありません。縁故採用にあぐらをかいてしまうのか、それとも、周囲に追いつけ追い越せと努力し続けていくのか、本人の努力次第で出世の道を進めるかどうかが決まってきます。

 そのため、「コネ入社した社員は二極化する」傾向にあるのだそうです。

 会社内の実態は、閉鎖的な組織の中で起こっているできごとですので、はたからはなかなか見えにくいものですが、同じ構図を芸能界に当てはめてみると、案外わかりやすいかもしれません。

二世タレントにも世間の目は厳しい

 企業社会における「コネ入社」とは、芸能界における「二世タレント」というくくりになるのだと思いますが、今やドラマにおいてもバラエティ番組においても、二世タレントの存在は欠かせません。

 彼らの活躍ぶりを改めて整理すると、人気と実力に“格差”がついていることがわかります。

 恵まれた環境や有利な立場にあぐらをかいているだけで、何の取りえもない二世タレントに対しては、世間はとても厳しい評価を下します。そのため、親が大物であるにもかかわらず、今一つパッとしない芸能人も少なくありません。

 一方、「どうせコネだから」と思われてしまうなかで、自身の実力を発揮し、世間に認められている芸能人も存在します。今や大物俳優となった佐藤浩市さんや中井貴一さんを始め、松田龍平さんや松田翔太さん、杏さん、松たか子さんなどは、“父”の存在を忘れてしまうほどまでに、人気、実力を兼ね備え、名のある役者としてその地位を確立しています。

 なかでも、これまで3回ほど取材させていただいたことのある松たか子さんは、“親の七光り”など関係ないという覚悟と自信にあふれていました。

 第34回「日本アカデミー賞」(2011年)で、作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞の4部門で最優秀賞を獲得した映画『告白』で、松たか子さんは主演を務めています。

 この作品の記者会見で、松さんは『中島哲也監督から、好感度が下がる作品かもしれないが、ぜひ松さんに主演をお願いしたいと懇願されたとき、正直、どう思いましたか?』との質問に対し、『世の中にどう思われてるかなど、あまり考えたことがないんです』と答えていました。

 人気商売ともいえる女優さんがこのように答えるのは、とても珍しいケースです。

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最終更新:9月21日(水)9時3分

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