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あなたは「安かろう、悪かろう」の人材か?

nikkei BPnet 9月21日(水)9時6分配信

健康診断で感じた「レベルの差」

 今回のコラムを書く前日、私は、病院で健康診断を受けました。血圧や検尿、心電図など、簡単なものです。この検査は市役所などの自治体が行うもので、国民健康保険に入り、お金を払っている人は無料で受診できます。自治体により、その額は違いがあります。

 実は、この検査はまさに「安かろう、悪かろう」だったのです。「悪かろう」というのは検査する側ではなく、「安かろう」という検査に集まってくる人達の水準を指します。たとえば、受付で、女性の職員と口論をする70代前後の男性がいました。髪の毛を茶色く染めて、シャツ1枚で現れた30代と思しき男性も、女性職員と押し問答をします。

 検査の部屋に進むと、驚くような光景を目にします。30人ほどの男女がいて、平均年齢は40代半ば。ひとりごとを言いながら、立ち歩く60代らしき男性がいれば、椅子の上にあぐらをかいて、物思いにひたる40~50代の女性もいます。

 採血の部屋の前では、70~80代の男性が「なんだかな~」と愚痴を言いながら、犬のように同じ場所をくるくると回っています。認知症ではないか、と感じました。金髪の女性と、金髪の男のカップルがスマホを見ながら、大きな声で話し合っています。その内容が、5メートルほど離れた私にも聞こえるのです。ふだんはめったに見ない人たちが次々と目の前に登場します。新鮮で、刺激的な1時間でした。

 無料の検査ならば、こういうレベルの人が多いのだろう、と思わざるを得なかったのです。思い起こしたのが、数年前、この病院で受けた人間ドックです。血圧や検尿、心電図はもちろん、肺のCTや胃カメラ、胆のうなどの腹部エコーなどがあるコースでした。額は7万円ほどです。

 待合室にいると、そこで待つ人たち15人ほどの平均年齢は60歳前後で、マナーなどは一定水準以上でした。私語を話す人もいなければ、立ち歩く人もいません。受付の女性との対応もスムーズです。15人前後が流れるように、検査を次々と受けていくのです。

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最終更新:9月21日(水)9時6分

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