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<News Navi>福井「赤とんぼ先生」事件初公判 被告側は嘱託殺人罪適用を主張〈サンデー毎日〉

mainichibooks.com 9月22日(木)12時4分配信

 ◇被告側は嘱託殺人罪適用を主張

共同研究者で東邦大大学院生の菅原みわさん(当時25歳)を殺害したとして、殺人罪に問われた福井大大学院の元特命准教授、前園泰徳被告(44)の裁判員裁判の初公判が9月12日、福井地裁で行われた。赤とんぼの生態研究で知られた前園被告は法定刑の軽い嘱託殺人罪の適用を主張、判決の行方が注目される。

 起訴状などによると、前園被告は昨年3月12日、不倫関係のもつれから軽乗用車内で菅原さんを絞殺したとされる。検察側の冒頭陳述では、菅原さんは生前、フェイスブックで「前園先生素敵(すてき)すぎる」などと発信していた。

 さらに検察側は、前園被告の携帯電話から復元された生々しいやりとりを公開。菅原さんは事件当日の朝、「さようなら、お世話になりました」との留守電を残し、直後の無料通信アプリ「LINE」でも「妻子を殺してでも手に入れたい」「私は抹消されるべき人間です。私が死ぬのが許されないなら前園一家を殺します」などのメッセージを送っていた。

 この後、菅原さんは再度、「これから火をつける」と留守電に残し、灯油を積んだ車で前園被告の自宅前に乗り付けたが、前園被告が車に乗り込み、菅原さんの首を絞めて窒息死させたという。

 これに対し、前園被告は菅原さんとの不倫、殺害は認めたものの、「菅原さんに『殺してほしい』と頼まれた。何度も説得したが拒否され受け入れてしまった」と主張。弁護側は菅原さんが情緒不安定になると自己破滅的な行為に走る境界性人格障害だったとした。菅原さんの「殺して」の切迫度などが争点となる。

 菅原さんは前園被告の教え子。東邦大大学院理化学研究科(千葉県)に所属していたが、赤とんぼの生態研究のパートナーとして前園被告を追うように福井県に移住した。前園被告の妻、2児とも親しくしていたというが、「家族ぐるみ」は妻へのカムフラージュだったのか。「惚(ほ)れられた代償」は重い。

(粟野仁雄)

最終更新:9月22日(木)12時4分

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