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不調のダルビッシュ、ポストシーズンに向けて“本来の姿”を取り戻すカギとは…〈dot.〉

dot. 9月22日(木)16時0分配信

「さまざまな球種を上手に混ぜ合わせることのできるセンスの良さこそが最大の武器になっている。ダルビッシュ有は本物だよ。(メジャー入り前から)誰もがエースの素材だと確信していたが、実際にチーム側が望んだ通りのスピードでアメリカ野球に適応したことでその総合力の高さは証明されたと思う」

 2014年夏のこと――。メジャー某チームのスカウトが、目を細めてダルビッシュ有をそう評していたのが懐かしく思い出される。

「レンジャーズの関係者も満足していることは知っている」、「ほとんどのチームでエースが務まる」、「打者を打ち取る投手としてのセンスにも優れている」……etc。

 匿名であるがゆえに、正直な意見だったに違いない。これらの言葉を聞けばメジャーで50年近くを過ごしてきた大ベテランスカウトが、ダルビッシュに最大限の評価を与えていることが伝わってくる。そして今秋、日本が生んだ最高級の大器がプレーオフの舞台に戻ってくることになりそうだ。

 今季のレンジャーズはア・リーグ東地区2位のアストロズに大差をつけ、すでに地区優勝をほぼ確実なものにしている。コール・ハメルズとダルビッシュという強力な左右の2枚看板を擁するチームは、ア・リーグでは本命視されそう。ダルビッシュ個人としては2012年のワイルドカード戦以来になるポストシーズンのマウンドが、ブレイクする舞台になるのだろうか。

 もっとも、懸念材料があるとすれば、ここにきてダルビッシュが調子を落としていることだ。今月17日に地元で行われたアスレチックス戦では、5回を投げて自己ワーストタイの7失点。4日のアストロズ戦では4回5失点を喫したのに続き、9月に入って2度目の乱調だった。結果として、8月17日の時点では2.75だった防御率が3.81まで悪化してしまった。

 気になるのは、今月17日の試合後、ダルビッシュがこの日の不調の原因として制球の悪さを挙げていたことだ。恐らくダルビッシュが意味したのはコマンド(狙った場所に投げる能力)の方だが、過去5試合で合計15四球とコントロール(ストライクを投げる力)も乱れている。7月27日から8月17日までの5試合で3四球だったのと比べれば、急増と言っても大げさではない。

「トミー・ジョン手術から復帰1年目では、制球にばらつきが出るのは仕方ない。それはどんなピッチャーにも起こること。ダルビッシュも完全に本領発揮するのは2017年以降になるだろう」

 先月中旬、実は前述のスカウトはこの状況を予言するようなコメントを残していた。一時的に不振に陥ることはどんな投手にもあるだけに、大げさに騒ぎ立てるべきではないのかもしれない。しかし、例外はあるとはいえ、トミー・ジョン手術を受けた投手のコマンド、コントロールが復帰1年目に不安定になることが多いのは事実である。

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最終更新:9月22日(木)18時7分

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