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「引きこもりの毎日で、 心も体もくずれていく…」【40代お悩み相談】

集英社ハピプラニュース 9月22日(木)17時57分配信

みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが、40代のお悩みに独自の視点で回答! 今回は、海外の専業主婦生活でひきこもりになってしまった、というお悩みです。

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■【今月のお悩み】引きこもりの毎日で、 心も体もくずれていく…
夫の海外赴任を機に専業主婦になりましたが、子供がいないため友人もできず、帰国以来、引きこもりの毎日です。そのせいか体型はくずれる一方。精神的にも肉体的にも、このまま何もしないでいいのか、でも何をすればいいのかわからず、悩んでいます。(茨城県・なぼ・40歳・専業主婦)


☆辛酸なめ子さんの回答
まわりの人に悩みを打ち明けることはないですが、困ったことがあったらネットの質問サイトで解決。見えない縁で結ばれているようで、孤独が少し癒されます。質問に答えて誰かの役に立てたと思うことで自信が芽生えます。


☆みうらじゅんさんの回答
一気に生活を変えるのは無理。 まずは”マイ浪費”から 始めてみては?
 お悩みの文面から察するに、なぼさんはお金には困っていらっしゃらない様子。「お金はあるのにやることがない」のって、「やりたいことはいっぱいあるのにお金がない」のと同じくらいつらいような気がします。そのつらさを解消するのはお金を使うことじゃないかと思うんですよ。今、なぼさんは、お金をもっぱら食べることに使っているんじゃないでしょうか。でも、家の中にいて動かないから、体型がくずれてしまう。だったら、ほかのことにお金を使ってみたらどうでしょう。体型を戻したいなら、スポーツジムに入会金を払って通いつめるのが手っ取り早いんでしょうけど、なぼさんは体を動かすのが苦手ですよね、きっと。でもやっぱり、家から外に出るためのアクションを起こす必要があると思うんです。

例えば、映画館に行くのはどうですか? これなら友達がいなくてもできますよね。「週に1本必ず映画を観る」ことを自分に課してみてください。週に1本って、実際にやってみるとけっこう大変です。女の人は、出かけるとなったらお化粧とかもしなくちゃいけないでしょうし。それに、最初のうちは好きな映画を観て楽しめますけど、月4本のペースだと、大して興味がない、あるいは嫌いな映画も観なくちゃいけなくなって、だんだん苦痛になってくるかもしれない。でも、現状を変えたいなら、そのつらさを我慢するくらいの努力が必要です。また、興味がないと思っていたものでも観てみたら案外おもしろかった、ってなることもあるんですよね。新たな発見もあるかもしれない。そうなったら儲けものじゃないですか。外に出かけるようになれば、動いているわけだから体重も減ってくるでししょう。そうすると身なりも気にするようになって、洋服や靴を買いに映画館の帰りにデパートに寄ったりして。家に引きこもっていたからいきなり外に出かけるのは無理というなら、衛星放送やケーブルテレビの「映画専門チャンネルを必ず5つ契約する」を自分に課してみてください。5つとなると「これ絶対観ないな」と思うチャンネルもあるでしょうけど、契約したらお金のムダになるのが癪(しゃく)で全部観ると思うんですよ。すると、さっきの映画館に行く話と同じで、新たに興味が広がる可能性もあります。映画にめちゃくちゃ詳しくなって、誰かに話したくてしょうがない。それでネット上の映画コミュニティに入ったりすれば、気の合う友達ができるかもしれません。映画館でよく顔を合わせる人と仲よくなったり。別に、映画じゃなくてもいいんです。何か少しでも興味のあることを見つけて、それにお金を投じる。人間、お金を払ってるとなれば元を取ろうとして動くもんですよ。万一、元が取れなかったとしても「浪費してる」というのが楽しく感じられたりして。何にせよ1年、いや半年間続けてみれば、今とは明らかに生活が変わると思いますよ。

●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」など数々のブームを生み出す。『みうらじゅんと宮籐官九郎の世界全体会議』(集英社)が大好評発売中!

●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『辛酸なめ子の世界恋愛文學全集』(祥伝社)などがある

撮影/露木聡子 取材・文/鈴木裕子(みうらじゅんさん分)

最終更新:9月22日(木)17時57分

集英社ハピプラニュース