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日本初のプロ選手・松下浩二が 「福原愛の笑顔」に思うこと

webスポルティーバ 9月22日(木)19時40分配信

日本人初のプロ選手・松下浩二が「卓球ニッポンの未来」を語る@前編

 今夏のリオ五輪で卓球ニッポンは、男女ともにすばらしい結果を残した。男子個人シングルスでは水谷隼が銅メダルに輝き、団体では男子が銀、女子が銅メダルを獲得。日本人初のプロ選手となり、ドイツ・ブンデスリーガでもプレーした松下浩二氏に日本の活躍ぶりを振り返ってもらった。

■悲願の個人でのメダルはならなかった福原愛


 リオ五輪後、卓球やバドミントンの用具の売り上げが好調のようです。卓球でいえば、銀メダル1個、銅メダル2個、男女で合計3個のメダル獲得という過去にない好成績はもちろんのこと、多くの試合で逆転勝ちを収めるというスリリングな展開が、多くの方の興味を引いたのではないかと思っています。

 女子からリオ五輪を振り返ってみると、まずはシングルス3回戦から登場した石川佳純選手が、まさかの初戦敗退を喫しました。

 対戦相手のキム・ソンイ選手(北朝鮮)は世界ランキング50位で、今年2月に行なわれた世界卓球では、「北朝鮮の2番手」というポジションでした。ただ、北朝鮮の選手は国際大会に頻繁(ひんぱん)に出場しないため、ランキングだけでは実力が計れません。世界卓球でのプレーを見て、「将来、間違いなく北朝鮮ナンバー1の選手になる」と思っていました。北朝鮮は選手に猛特訓を課すことが有名なので、この半年間でこちらの想像以上の成長を遂げたのでしょう。

 石川選手は第1ゲーム、第2ゲームを連取しますが、大会初戦ということもあって硬さがあり、思い切ったプレーは影を潜めていました。逆に、格上の石川相手に失うものがないキム選手の積極果敢なプレーとは、まさに対照的だったと思います。メダルを視野に入れている石川選手は、「ここで負けるわけにはいかない」という気持ちが強かったのでしょう。目先の1点に固執してしまい、何点か失点してもトータルで試合に勝つ――というゲームプランを立てられなかったように思えます。

 第3ゲーム、第4ゲームを連取された石川選手は、第5ゲームを奪って再度リードしますが、ぎりぎりで奪ったゲーム内容で、試合の流れを引き戻すまでには至りません。そして第6ゲーム、第7ゲームを押し切られての敗北。石川選手にとっては、悔いの残る試合だったと思います。

 一方の福原愛選手は、3回戦でドデアン・モンテイロ選手(ルーマニア)、4回戦でリ・ミョンスン選手(北朝鮮)、準々決勝でフェン・ティアンウェイ選手(シンガポール)をすべて4-0で下すストレート勝利。ここ最近でないほどの好調さでした。しかし、準決勝でロンドン五輪・金メダリストの李暁霞(リ・ギョウカ)選手(中国)にストレート負けした試合を境に、福原選手は調子を崩してしまいました。

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最終更新:9月22日(木)19時40分

webスポルティーバ

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