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セ・パとも1年目の野手なら 「原、石毛」以来35年ぶり。どうなる新人王

webスポルティーバ 9月22日(木)20時0分配信

 ペナントレースは終盤に入り、セ・パ両リーグの新人王レースも熾烈な戦いを繰り広げている。そのなかでも今季は野手の活躍が目立ち、セでは規定打席数に到達した阪神の高山俊が、得点圏打率でセ・リーグ2位の.382と、猛打賞13回(新人では球団史上最多)を記録。パでは、楽天の茂木栄五郎がケガで離脱した時期もあったが、復帰後はOPSで両リーグ新人選手中トップの.743を記録するなどして日本ハム3年目の高梨裕稔と新人王を争っている。

■自身初の2ケタ勝利をマークした田口麗斗

 そこで、野手出身の解説者で2009年首位打者の鉄平氏に、今シーズンの新人王争いについて語ってもらった。(※データは9月21日現在)

 ── 今季ここまで、セ・リーグの新人王争いをどのように観ていますか。

「普通に考えたら、高山選手なのかなと思います。規定打席に到達しているのは大きいですし、よく打っていますから球団の新人安打記録(坪井智哉が1998年に記録した135安打)も塗り替えそうですね。今永昇太選手(DeNA)はがんばっていますが、やや勝ち星が足りない(8勝8敗)印象があります。

 戸柱恭孝選手(DeNA)もキャッチャーでオールスターに出場するなど健闘していますが、やはり高山選手が筆頭でしょうね。新人王は明確な打率や勝ち数などの規定がありませんので、選出する側の心理を考えても規定打席クリアや新記録を狙える安打数など、ハクが付いている選手が選ばれやすいでしょう」

── パ・リーグについてはどうでしょうか。

「僕は茂木選手を推したいです。ただ、ライバルの高梨選手は10勝していますからね。10勝されたら、茂木選手は打率.280では足りないでしょう。.285から.290くらいは打たないと厳しいでしょうし、盗塁ももっと必要かなと。茂木選手はケガもありましたが、規定打席数には到達すると思いますよ。

 ただ、高梨選手は茂木選手にとっては高い壁になります。野手でいえば.290から3割、投手なら10勝がひとつの基準ラインになりますから、新人王争いしている選手のうち、ひとりが達成することは大きな評価となるでしょう。僕は楽天に所属している人間(楽天イーグルスベースボールスクールジュニアコーチ)なので、個人的には茂木選手にがんばってほしいです。ですが、成績を見ると高梨選手が一歩先を行っているように思えます」

── 鉄平さんの経験もふまえて、なぜ野手の新人王は生まれにくいのでしょうか。

「起用方法ですね。新人の野手は、守備固め、代走、もしくは代打で少しずつ出場するケースが多いですから。そうしているうちに、(数字を残せないまま)新人王資格を満たす試合数に到達してしまいます。また多少ブレイクしても、途中で息切れすることもあるので、野手は起用法も含めて難しさがありますね。もちろん、オコエ選手のように、高卒の選手は金属製バットから木製バットへ慣れないといけない壁もあります」

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最終更新:9月22日(木)20時0分

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