ここから本文です

奇跡の小国・ポルトガルがヤバすぎる!なぜ日本企業の進出殺到?最高の治安、親切で真面目

Business Journal 9月22日(木)6時3分配信

 6月にイギリス国民投票においてEU(欧州連合)脱退が選択された、いわゆる「Brexit」は、EUとイギリスという両当事者以外にも大きな波紋をもたらした。もっとも影響を受けているのは、イギリスへの進出を検討していた企業群だろう。イギリスで製造してヨーロッパ大陸側に輸出することを計画していた企業は、早急の課題として他のEU加盟国内で代替する製造立地を模索しているはずだ。

 EUに加盟している国は、イギリスのほかに27カ国もある。そのなかでどの国が製造拠点の進出に好適となるのだろう。現下の状況でにわかに脚光を浴びてきたのが、ヨーロッパ大陸最西端にあるポルトガルだ。面積で日本の4分の1、人口は1000万人を少し超すこの小国の実情を知るべく、私は8月末にポルトガルを8日間訪れた。

●小国に約70社の日本企業が進出しているわけ

 首都は最大都市でもあるリスボンで、そこから北へ300kmほど行くと、第2の都市ポルトがある。これらを東京・大阪と考えると、2つの間に位置する第3の都市コインブラは名古屋ということになる。

 市内人口が約55万人で周辺地域も含めると約280万人というリスボンから、旧都コインブラまでは観光タクシーを調達した。温暖な地域に属するこの国は、リスボンを出ると緑が深い美しい地勢が続く。ところどころにコルクの樹林が続き、コルク製造では世界一だ。自然の深さに比してずいぶん立派なハイウェイ(高速道路)網が張り巡らされている。運転手に尋ねると「EUからの借款によってハイウェイが整備された」という。続けてその運転手がこう言った。

「私たちは多額の債務を抱えたが、大丈夫、きちんと返していく。私たちはポルトガル人だから」

 ギリシャとは違うのだ、と言うのだ。勤勉で誠実なことを誇りに思っているのがポルトガル人なのである。

 そんなポルトガルに進出する日本企業が増えている。ポルトガル政府の投資経済委員会で企業投資担当であるミゲル・ガルシア氏に取材した。

「日本からは約70社が進出しています。製造進出しているのは、信越化学工業、カゴメ、昭和電工、根本特殊化学などです。特に自動車関連ではトヨタ自動車、デンソー、三菱ふそうトラック・バス、矢崎、内山工業、メッツなどがあります。一番の投資企業は富士通です。最近北部ブラガ市で100人の技能職を採用しました。さらに数百人の採用を進めています。同社は2008年にリスボンに進出して以来、すでに1000人近くも雇用しています。丸紅は仏エンジー社(世界第2位の電力・ガス供給会社)とのパートナーシップにより、ポルトガルで第2位となる発電量を有しています」

1/3ページ

最終更新:9月22日(木)6時3分

Business Journal

5度目の核実験 北朝鮮を止めるには

5度目の核実験に踏み切った北朝鮮。阻止するすべはないのか、北朝鮮情勢に詳しい専門家やベテラン研究者に聞いた。