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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|好きだからこそ言いたい富山のいいところ、悪いところ

SOCCER DIGEST Web 9/22(木) 10:37配信

富山の自慢をもっと上手く発信できれば……。

 富山は田舎だと言われるが、なかなか物価が高い。もちろん、美味で名高い店ばかりなのだが、食事に出てもそう安くはない。某日の昼下がり、僕はあるとんかつ屋に入った。
 
 店を切り盛りする老夫婦は、魚津から出てきて48年。当時は出稼ぎのつもりで3年間と思い、富山市にとんかつ屋を構えたらしい。それが、いつの間にか、これだけの年月が経ってしまったそうだ。
 
 僕がお邪魔した時間帯はお昼時。僕が入ってひとり帰り、僕の帰り際、ひとりの客が入って来た。いちげんさんで、飛び込みで入ったが友人から話の分かる良いお母さんがいるよと聞いていたので思い切って行ってみた。
 
 富山市は駅から数分、総曲輪という所に僕好みのアーケード商店街がある。ダイワデパートを中心とするこの街が、僕は気に入っている。
 
 数年前は多くの人で賑わっていたらしい。とんかつ屋もすごい人だったとオヤジさんが言っていた。
 
 今は郊外に大きなショッピングモールが出来て、そっちへ人が流れるようになり、僕が好きな総曲輪という場所も平日は人が少ない。
 
 ここでひとつ、富山の自慢をしてみたい!
 
 富山県は今年行なわれたリオオリンピックで、金メダリストがふたり誕生した。女子柔道の田知本遥さんと女子レスリングの登坂絵莉さんだ。
 
 これは僕らスポーツ関係の仕事をしている人間でなくても、多くの人々が知っているであろう、大変な快挙だ。県民に代表選手がいるだけで騒ぎなのに、金メダリストがふたりも!
 
 とんかつ屋に行った前日は、彼女たちがパレードをしたという。その日休みだった僕にも県庁からふたりがパレードをやると、一報が入った。しかし……。
 
 街にはそんな雰囲気をあまり感じなかったのだ。僕はもっと凄い人出があって街中パニックになる絵を想像していたのだが……。
 
 それなのに僕の周りには意外にパレードがあったことを知っている人が少なかった。もちろん、パレード周辺は賑わっていただろうが、告知が行き届いていなかった面もあったのかもしれない。
 
 富山自慢のあとは富山に注文したい。
 
 富山県はPR下手だ! 富山には素晴らしいモノや素晴らしい人や素晴らしい〇〇が沢山ある(まだ僕の知らないものも沢山)。
 
 それなのに発信、告知の仕方があまり上手くない。もっと上手に分かりやすく見せられるはずが、伝わっていない。有名人で言えば、高倉健さんのように「不器用」なのだ。
 
 僕が富山に来た時の、富山人の印象は真面目、生真面目。それは今も変わらない。しかし、遊びやユーモアに欠ける。その富山人、富山市の富山県の良い所の半分も発信出来ていない。
 
 僕はこっちに住んでいるが、行なわれたパレードの熱気はさほど感じなかった。もちろんテレビではメダルを獲った日から、数日は特集もやっていたのだが。
 
 そんな話に、とんかつ屋でなったのだが、関連して富山の人は余り外食に出ないというのだ。「外で食べるより家で食べた方が安くて美味しい物が食べられると言って出てこないのよ」と言う。
 
 僕が「みんな真面目なので家で食べるんですね」と言うと、「イヤイヤ違うのよ『ケチ』なのよ」と笑っていた。富山人が富山人を分析したのだから、きっと間違っていないのであろう。
 

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最終更新:9/22(木) 22:57

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