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マックルモア&ライアン・ルイスが来日:ヒップホップで大切なのは「生の感情」

ローリングストーン日本版 9月22日(木)16時0分配信

4月に待望のセカンド・アルバム『ディス・アンルーリー・メス・アイヴ・メイド』をリリースしたシアトル発のヒップホップ・デュオ、マックルモア&ライアン・ルイスは、ワールドツアーも終盤に差し掛かった9月中旬、およそ2年半ぶりに来日を果たした。

マックルモア&ライアン・ルイス、上機嫌なMCとグルーヴで沸かせた待望の単独公演レポート

全米年間シングルチャートNo.1に輝いたシングル『スリフト・ショップ』、VMAを受賞した『ダウンタウン』、同性婚支持を高らかに歌った『セイム・ラヴ(feat.メアリー・ランバート)』などヒット曲・話題曲を連発し、マックルモア&ライアン・ルイスはあっという間に全米トップアーティストの座に上り詰めた。しかしその裏には、常に社会にアンテナを張り、人々の声に耳を傾け、声なき声をマイクで拾い続ける二人の地道な努力があった。

そんな二人が待望の単独ライヴを直前に控え、ローリングストーン日本版のインタヴューに応じてくれた。

—3度目の来日とのことですが、久しぶりの日本はいかがですか?

ライアン:渋谷は最高だね! とにかく東京は素晴らしい街だよ。大好きだね。まだいくつかの街にしか行ってないけど、間違いなく住めるよ。

マックルモア:日本は大好きだよ。東京はショッピングするには最高の街だよね。特にヴィンテージの買い物に関しては銀河系最強だね(笑)。日本の人も食べ物も大好き。とにかく最高だよ!

—昨晩到着したたばかりなのでお疲れですよね。

マックルモア:疲れたというか、ちょっと変な感じだね。

リリックに込める思いとは?

—あなたたちの歌が人々を惹きつけるのは、そのリリックに込められた強いメッセージ性も大きいと思います。LGBTや同性婚、Black Lives Matter、ドラッグ問題など、曲作りのアイデアはどこからやってくるのでしょう?

ライアン:(マックルモアの頭を指差す)

マックルモア:俺のこの小さな脳みそからだよ(笑)。俺は、いま自分が気になっていることをリリックにするんだ。だから、いつでも人に囲まれて会話を交わすようにしてる。だって毎日同じような生活を繰り返していたら、きっと同じことを書き続けるだろ。だから自分を意識的に追い込むことが大切。自分を追い込んでくれる人たちと時間を共に過ごして、そこで感じた生の感情を音楽に詰め込むんだよ。

あと、常にアンテナを張って、日々の生活に敏感になること。そういうところに色々なテーマが隠れているんだ。曲のテーマは、いつどこからやってきてもおかしくない。だから、いつでもそこに飛びつける準備をしておかないといけない。真夏のホタルのようにね。

ライアン:・・・ホタル? なんだそれ?

マックルモア:ホタルだよ。日本にいる日本特有の虫だ。電気を発して光を照らす虫がいるんだ!

—ホタルはともかく(笑)、そういったメッセージを発信していくことが、音楽を始めたひとつのきっかけでもあるのでしょうか?

ライアン:最初に始めたときは、自分たちの思いを世界と共有しようなんていう壮大な計画があったわけじゃないよ。世界は大きいからね。正直、僕たちの歌がここまで世界に響くものだと思っていなかった。だからこの反響は想像以上だよ。

プロデューサーとしては、音楽のコンセプトやテーマを明確にして、それらをいかに具現化していけるかが大切だと思ってる。現在の僕らの価値観とか、会話を交わしながらうまくまとめて曲にするんだ。躍ってほしい曲は躍ってもらえるように作るし、考えさせたい曲は考えてもらえるように作る。そういう骨組み作りはすごく大切で、音楽を作る過程でとても重要なこと。その曲の最初の観客になって冷静に考えるんだよ。

マックルモア:全く彼の言う通りだよ。

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最終更新:9月22日(木)16時10分

ローリングストーン日本版

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