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韓国が学びたい「地震先進国」日本のお寒い現状

JBpress 9月22日(木)6時0分配信

 韓国で9月19日午後8時33分に、マグニチュード4.5の地震が発生した。震源の位置は韓国南東部の慶州市の南南西11キロメートルである。

 慶州地域では1週間前の9月12日午後8時32分に、マグニチュード5.8の地震が発生している。この地震は1978年に韓国が地震観測を始めて以降最大の規模であった。それ以来、300回以上の余震が続き、余震の回数も過去最高記録を更新している。度重なる余震のせいで被害は急速に拡大しており、地域住民の不安は高まる一方である。

 韓国の気象庁は群発地震の経験が少ないことから、余震発生回数の把握漏れをするなどの失態を演じている。政府の対応も台風に伴う風雨の影響もあいまって正確な被害状況をいまだに集計できていない。このため復旧作業は長期化する見通しだ。

 今回の地震発生の原因について、韓国の専門家は、「慶州地域を通る梁山断層が動いたのが直接の原因だ。その大元の原因は朝鮮半島西側のユーラシアプレートと東側の太平洋プレートが衝突していることにある」としている。

 だが、果たしてそれは本当だろうか。

 「プレートテクトニクス理論」(プレート説)に代わる「熱移送説」という理論に基づき地震発生のメカニズムを解明しようとする角田史雄 埼玉大学名誉教授に、韓国の地震の原因を尋ねてみた。

■ 熱エネルギーの移送が地震と噴火をひき起こす

 角田氏のコメントを紹介する前に、熱移送説について簡単に説明しておこう。

 熱移送説の中で主役を務めるのは熱エネルギーの伝達である。その熱エネルギーは、地球の地核(特に外核)からスーパープリューム(高温の熱の通り道)を通って地球表層に運ばれ、その先々で火山・地震活動を起こす。

 火山の場合、熱エネルギーが伝わると熱のたまり場が高温化し、そこにある岩石が溶けてマグマと火山ガスが生まれると、そのガス圧で噴火が起きる(マグマとは約1000度に溶けた地下の岩石のこと。この高温溶融物が地表へ噴出したのが溶岩である)。

 地震の場合は、硬いが脆い岩層の地下岩盤が熱エネルギーによる膨張で割れることにより発生する。つまり熱エネルギーが通ることにより断層が活断層になるのである。

 角田氏によれば、南太平洋(ニュージーランドからソロモン諸島にかけての海域)と東アフリカの2カ所から、地震や火山の噴火を引き起こす大本の熱エネルギーが地球表層に出てくるという。日本の地震や火山噴火に関係があるのは南太平洋のほうである。

 南太平洋から出てきた熱エネルギーは、西側に移動しインドネシアに到達すると3つのルートに分かれて北上する。3つのルートとは、(1)スマトラ島から中国につながるルート(SCルート)、(2)マリアナ諸島から日本につながるルート(MJルート)、(3)フィリピンから台湾を経由して日本につながるルート(PJルート)、である。

 角田氏はさらに「噴火と地震の発生場所はほぼ変わらない」と指摘する。地球の内部構造は環太平洋火山・地震帯が約10億年も不変であることが示すとおり、高温化する場所や岩盤が割れやすい箇所はほとんど変わらない。そのため、熱エネルギーが移送されることによって生じる火山の噴火地点や地震が起こる場所は不動だという。

 角田氏は「熱エネルギーは1年に100キロメートル以上の速さで移動する」ので、インドネシアやフィリピンで地震や火山の噴火が起きた場合、その何年後に日本で地震や火山の噴火が起きるかがある程度予測できるとしている。

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最終更新:9月22日(木)6時0分

JBpress

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