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「支援」から「ビジネス」へ 最貧国で奮闘する25歳

オルタナ 9月23日(金)11時8分配信

就職活動で、「ソーシャルビジネス」を決め手に会社を選んだ若者がいる。企業の知名度や規模ではなく、社会問題の解決に挑みたいと門を叩いた。彼/彼女たちはなぜ社会問題に関心を持ったのか。期待と不安が混ざった社会起業家の卵たちの素顔を追う。

この特集では、社会起業家のプラットフォームを目指すボーダレス・ジャパン(東京・新宿)に就職した若者たちにインタビューしていく。同社は、「ソーシャルビジネスしかやらない会社」と宣言し、10の事業を展開。若手社員の育成にも力を入れており、早い時期から裁量権の大きなプロジェクトを経験させ、新規事業には最低3000万円の投資を行う。

インタビューでは、社会問題に関心を持ったきっかけや、入社後に経験したプロジェクトのこと、そしてプライベートな質問まで投げかけた。

第三弾は、新卒入社2年目の仲渡春菜さん。ボーダレス・ジャパンに入社後、バングラデシュの工場で本革製品を生産・販売する「Business Leather Factory(ビジネスレザーファクトリー、以下BLF)」社に配属された。今年3月には生産品の質向上のため日本人メンバー2人と共にバングラデシュに赴任した。

この事業はバングラデシュの貧困層に雇用を創出するため2014年1月に始まり、2年目には年商3億円に成長。現地工場で雇用するメンバーは400人を超えた。文字が読めなかったり、障がいを持っていたりしても、安定した収入を得られるよう正社員として雇用する。本革製品作りの技術指導も行い、誇りを持って働ける環境を整えている。

仲渡さんは小学校で社会問題に触れ、大学で開発学を専攻。座学だけでなく、学生団体で国際協力活動も行った。しかし、活動を続けるなかで、「この規模では本当に困っている人たちの状況は変えられない」と気付く。「継続性」と「規模」を求め、学生団体を辞めてビジネスに挑戦し始める。

社会起業家の卵は、入社して1年半の間にどんな成長を遂げたのか。ソーシャルビジネスで「継続性」と「規模」を追求するために、何を学んできたのか、話を聞いた。

―小学生のときに社会問題に関心持ったそうですが、何がきっかけだったのでしょうか。

仲渡:授業で「世界で最もはやく沈む島」と言われていたツバルを知ったことです。その時に国際協力とか貧困に興味を持ったんですよね。中学生の頃は青年海外協力隊に憧れ、大学は開発学を学べるところを選びました。「途上国」の姿を見るために国際協力の学生団体に、入学してすぐに入りました。

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最終更新:9月24日(土)10時37分

オルタナ

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