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「子どもの豊かさ」ランキング、日本は何位?

@DIME 9月23日(金)7時10分配信

子ども支援の国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンは、新たな報告書「経済の広場で:G20諸国の子どもの生活実態に関する比較調査(Economic Playgrounds: Comparing the lives of children in G20 countries)」を公開。G20に国家として参加している19か国の子どもの豊かさを、8つの分野ごとに比較し総合的に評価する「G20子どもの豊かさランキング(Child Prosperity Index)」を発表した。同報告書は2014年に続いて2回目。今回の総合順位では、所得、雇用、ジェンダーの平等の分野でいずれも最も高い得点を得たドイツが前回同様に1位を獲得し、フランスが2位、日本が3位という結果になった。

前回の4位から順位をあげて3位となった日本は、G20の他の高所得国と比較して、子どもの死亡率や肥満率、若者の失業率、そして人口10万人あたりの殺人発生件数や交通事故死者数が低いことから、保健分野で1位、雇用分野で2位、安全分野で3位という結果となった。一方、環境の分野では自然保護区の割合が低いことや、国民一人あたりのCO2排出量が比較的多いことから平均以下の11位、所得については8位、ジェンダー平等は7位とふるわなかった。

今回の報告書では、1位と2位のドイツやフランスよりも国民一人あたりのGDPが高いアメリカやサウジアラビアの総合順位がそれぞれ9位と15位。所得の高さが子どもの豊かさにつながっていないことが明らかになった。また、ジェンダーの不平等は、インドやインドネシア、ブラジルなどにおいて高い妊産婦死亡率に現れ、多くの国で、子どもにとっての豊かさを阻害する要因となっている。ジェンダーの不平等を是正し、女性や少女が教育や就労の機会を平等に得られるようにすることで、これらの国ではさらなる経済成長の促進が見込める。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの政策提言スペシャリスト、大野容子氏は、結果を次のように総括する。

「日本の高順位は、国民皆保険制度が整っていることや、安全性の高さが大きな要因です。ただし、注意が必要なのは、こうした国際比較における日本の優位性を、そのまま国内の状況にあてはめることができないということです。特に日本は、6人に一人の子どもが相対的貧困の状態にあり、ひとり親世帯の子どもの貧困率は、先進国で最悪の水準にあります。国内における格差の実態を把握し、子どもたちの貧困問題等の解決に向けた喫緊の取り組みが求められます。

今回の報告書では、すべての子どもが自らの可能性を発揮できる社会を築くためには、経済的に最も豊かで繁栄した国にも改善が必要な分野があることが明らかになりました。経済の成長には、並行して、包括的な貧困削減に対する取り組みが行なわれなければなりません」



文/編集部

@DIME編集部

最終更新:9月23日(金)7時10分

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