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「移籍するかな」と思った吉田麻也が、サウサンプトンに残留したわけ

webスポルティーバ 9月23日(金)12時37分配信

「昨季の最後のあたりは、ほぼノーチャンスだった。『移籍するかな』と自分でも思っていたけど、監督が代わって状況が変わり、欧州リーグに出られるという状況にもなった。今は、移籍の話をしてもしょうがないんで。ここでやれるチャンスが目の前にあるし、実際にこうやって出番のチャンスをもらっているわけだから。そこで結果を出すしかないですね」

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 9月15日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のスパルタ・プラハ戦後、サウサンプトンの吉田麻也は現在の心境をこのように話した。

 3-0で快勝した一戦で、吉田は公式戦で4試合ぶりに先発。CBとして手堅い守備で相手の攻撃を封じ、クリーンシートの勝利に貢献した。とはいえ、チームが優先順位を上に置くプレミアリーグでは、ベンチを温める日々が続く。開幕戦のワトフォード戦では先発フル出場を果たしたが、欧州選手権への参加でチームへの合流が遅れたポルトガル代表CBのジョゼ・フォンテがフィットすると、吉田はベンチにまわった。プレミアリーグでは、第2節から出番がない。

 吉田の位置づけは、昨季同様にCBの3番手である。レギュラーCBを務めるのは、ユーロ優勝に大きく貢献したフォンテと、プレミアリーグ屈指のCBに成長したオランダ代表のフィルジル・ファン・ダイク。英国人識者の評価も高いレギュラー陣の壁は厚く、昨季はこのふたりの牙城を打ち崩せなかった。

 加えて、ロナルド・クーマン前監督による「吉田のSB起用」も、うまく機能しなかった。不慣れなポジションに吉田も苦しみ、マンチェスター・ユナイテッド戦(第6節)とマンチェスター・シティ戦(第14節)で失点につながるミスを犯してしまった。昨季終盤にはSB構想もなくなり、出場機会は極めて限定的になった。

 しかし、ピッチに立たないことには成長が見込めないことを、吉田本人も自覚している。プロである以上、出場機会を求めるのは当然のことで、28歳という年齢を考えても、ベンチを温め続ける時期でない。クーマン前監督がフォンテ&ファン・ダイクのふたりに絶対的な信頼を寄せていたことも、頭のなかに「移籍」の二文字がちらつく要因となった。

 だが、今オフに転機が訪れた。指揮官のクーマンが退団し、エバートンの監督に就任。昨季までニースで指揮を執ったフランス人のクロード・ピュエルが新監督としてやってきた。しかも、昨季を6位で終えたサウサンプトンは、EL出場権を獲得している。試合数の増加に伴い、吉田の出場チャンスも広がった。

 もっと言えば、主将のフォンテにマンチェスター・Uへの移籍のウワサが浮上していた。32歳のポルトガル代表DFが移籍すれば、吉田の序列も上がる。結局、フォンテは残留したが、今オフは転機になりうる要素が少なくなかったのだ。

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最終更新:9月23日(金)16時30分

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