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日本ハム・高梨裕稔「3年目の飛躍」をジョニー黒木は確信していた

webスポルティーバ 9月23日(金)15時21分配信

 パ・リーグは3連覇を狙う福岡ソフトバンクホークスと、4年ぶりの優勝を目指す北海道日本ハムファイターズが熾烈な首位争いを繰り広げている。ただ、シーズン序盤のソフトバンクの独走ぶりを考えると、この展開は予想しえなかったと言っていいだろう。独走から一転、2強のマッチレースになった要因は、ソフトバンクの失速もさることながら、それ以上に日本ハムの大躍進が挙げられる。

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 6月24日の時点で最大11.5ゲーム差をつけられていた日本ハムだが、6月19日から7月11日まで15連勝など快進撃を続け、あれよあれよという間にゲーム差を縮めていった。

 この日本ハムの快進撃を支えた立役者のひとりが、3年目右腕の高梨裕稔(たかなし・ひろとし)だ。9月18日のロッテ戦で6回を1失点と好投し、今季10勝目を挙げた高梨は、防御率も2.44をマークするなど、今や日本ハム先発陣にとって欠かせない存在になっている。3年目とはいえ新人王の資格を有し、楽天のルーキー・茂木栄五郎とタイトルを争っている。

 開幕一軍入りを果たした今季、高梨はストレートの球威を評価されて6月初旬まで中継ぎとして23試合に登板し、防御率1.82と安定した成績を残していたが、交流戦中に頭数不足により先発に転向した。

 6月8日の広島戦で先発として初勝利を挙げると、8月13日の楽天戦では初完封勝利。先発転向後も着実に結果を残してきた。

 そんな高梨も、昨年まで一軍での登板はわずか2試合だけ。山梨学院大時代から素質を高く評価されていたが、全国的に無名だった投手がここまで活躍できた要因はどこにあるのだろうか。高梨は言う。

「今年はすごく自信を持って投げられているというのはありますね。不安なく投げられています。1年目は二軍で投げるのも嫌になった時期があったんです。打たれすぎて……」

 たしかに、高梨の1年目の成績を見てみると、二軍で1勝8敗、防御率4.90と厳しい数字が並ぶ。責任の問われにくい新人といえども、大量失点と白星のつかない登板を重ねるのは、いつ心が折れても不思議ではない。

 転機は1年目のオフにあったという。打たれて失点しても前向きなチームメイトに感化されて、何事もポジティブにとらえるようになったという。

「打たれたとしても『自分はダメだ』と思うのではなく、『新しい課題が見つかった。成長できるチャンス』という感じですね。野球って、本当にメンタルのスポーツだと思います。マウンドで『打たれるんじゃないか』とか、『このボールは通用しないのでは……』といったマイナスのことを考えると、本当にその通りになる。だから、自分に暗示をかけるというか、ピンチになると『絶対に大丈夫』『今のボールなら打たれない』と声に出して言い聞かせるようにしています。結構、ブツブツ言っていますよ」

 そうして臨んだ2年目は、ファームで1年を通してローテーションを守り、11勝6敗、防御率3.38と飛躍を予感させる成績を残した。

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最終更新:9月23日(金)15時21分

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