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【卓球】松下浩二が提言。「今こそプロリーグを設立すべき時期」

webスポルティーバ 9/23(金) 15:57配信

 日本人初のプロ選手である松下浩二氏は、リオ五輪を「日本卓球界にとって最高の大会」と評した。ただ同時に、「だからこそ今、足もとを見つめ直さなければいけない」と不安ものぞかせる。4年後に開催される東京五輪、そして将来の日本卓球界のために何をすればいいのか、松下氏に話を聞いた。

【写真】東京五輪への展望も話してくれた丹羽孝希選手

■日本人初のプロ選手・松下浩二が「卓球ニッポンの未来」を語る@後編

―― リオ五輪の好成績を受け、東京五輪でのさらなる活躍が期待されています。

松下浩二(以下、松下):たしかに世間では、『4年後は金メダル!』という雰囲気がありますね。男子は今大会で団体銀メダルを獲得し、強豪・中国の背中に手をかけたことを考えれば、この4年間の使い方次第では可能性もあると思います。

 しかし、多くの競技で衰退の原因を探れば、好成績を残した時点から実は失速が始まっていたように、今こそ足もとを見つめ直さなければ、4年後の東京五輪ではリオの成績を下回る可能性もありますし、今後何年経ってもリオの成績を上回れない可能性すら高いと思います。『好成績を収めたのに、何かを変える必要があるのか?』と思う人も多いでしょうが、注目を集める今だからこそ、変化のときだと私は考えます。

―― 現状を変えなければ、中国を追い抜くことは難しいでしょうか?

松下:中国はこの50年間、世界のトップに君臨し続け、その間に五輪や世界選手権などの国際大会で約130人もの世界チャンピオンが輩出しています。これはもはや、競技人口の多さだけでは説明がつきません。つまり、素材としてベストではない選手でも、チャンピオンに育成するシステムが確立されているということです。

 卓球の新しい技術、新しい用具、新しいスタイルは、そのほとんどが中国発祥です。中国はチャンピオンを出し続けるために、そういった研究を怠らず、他国より一歩先んじています。他の国がマネて追いついてきたときには、また一歩、先の何かを見つけている。

 そんな国を相手に、「中国に勝てたらいいな」レベルの決意では、絶対に追い抜くことはできません。「世界一を獲る!」という断固たる決意があってこそ、初めて打倒・中国のためのさまざまな発想が出てくると思います。中国の上を行くには、最低でも中国と同じ目標、考え方、決意を持たなければ難しいでしょう。

―― 中国はチャンピオンを作るための方法論が確立されている、ということですね。

松下:実際、ジュニア時代に水谷隼選手や丹羽孝希選手が勝っていた選手が世界チャンピオンになっているわけです。最初から敵わなかったのではなく、日本人選手は追い越されている。水谷選手が中国の育成システムで育っていたら、間違いなく五輪か世界選手権で世界チャンピオンになっていると思います。

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最終更新:9/23(金) 18:11

webスポルティーバ

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