ここから本文です

危機的状況の日本人の腸に「コップ1杯の水」

ダイヤモンド・オンライン 9月23日(金)6時0分配信

● 自律神経が乱れれば「腸内環境」も乱れる

 ビジネスマンが働く上で、良いパフォーマンスを発揮するには、メンタルトレーニングよりも体を最高の状態に持って行くことが非常に重要です。ただ年齢を重ねるとともに、最近疲れやすいなど疲労や不調を感じやすくなっていませんか?  これは「自律神経」と「腸内環境」が影響しています。どちらも年齢とともに機能が低下してくるので、仕事で活躍し続けるためにはこれらを健康な状態に保つことが欠かせません。

 自律神経と腸は密接な関係にあり、交感神経と副交感神経が正常に働いていないと腸の動きが乱れてしまいます。すると、腸トラブルが起きやすくなり、様々な不調を引き起こしてしまうのです。体の状態を最高に保つとは、自律神経や腸を健康に保つことと同義と言えるでしょう。

 ただし、日本人の腸事情は危機的状況にあります。結腸がんと直腸がんを合わせた「大腸がん」は、女性の死亡率ナンバー1(厚生労働省「人口動態統計」2011)。男性に置いても死亡率第3位です。今から約60年前の1950年の統計では大腸がんによる死者数は約3700人だったのに対して、2011年には約4万6000人とおよそ12倍にも増えています。

 私はこの原因が、生活スタイルの変化にあると考えています。最も影響を与えているのが食生活の変化。食の欧米化が進み、腸にとっては本当に過酷な状況となっています。それに加えて不規則な生活やストレス社会による腸への影響もでています。この状況下で、腸やそれを操る自律神経を整えていくのは非常に大切なことなのです。

● 腸内環境を整える食事とタイミングとは? 

 では、どうやって腸内環境を整えればいいのか?  「腸内フローラ」という言葉をご存じでしょうか。直訳すると腸内のお花畑。私たちの腸の中には、100兆個以上の腸内細菌がつくる、個性豊かなお花畑があるのです。この腸内細菌の種類は数百以上で、その重さは1~1.5kgにもなります。花壇にいろいろな花が咲くように、腸内でも菌それぞれが生態系をつくっており、その分布図を腸内フローラと呼んでいます。腸内環境が整っていると言われる状態は、この腸内フローラが理想的なバランスに保たれている状態を指します。

 腸内細菌は大きく3つのグループに分けられ、腸にいい作用をもたらす「善玉菌」2割、悪影響を与える「悪玉菌」1割、宿主の行いによって善玉菌にも悪玉菌にも姿を変える「日和見菌」が7割です。

 ここで重要なのが、いかに日和見菌が善玉菌に加勢するような環境を整えるか、です。この日和見菌が悪玉菌に加勢すると様々な不調を体に及ぼしてしまいます。これを整えるやり方はズバリ「食事」です。腸内細菌の大好物である「食物繊維」と「乳酸菌」を含む食品をいままでより少しでも多く摂る様に心がけることが重要なのです。

 まず、「1日1品、善玉菌のえさとなる乳酸菌を摂る」ことからはじめてみましょう。定番ですが朝のヨーグルトなどは腸にとって最良の食事といえます。また、根菜やキノコ類なども食事に取り入れて行きましょう。日本人は食物繊維の摂取量が低いので、1日に必要とされている25gの食物繊維が摂れていない方がほとんどです。サプリメントを取り入れてもいいですし、腸内環境のために食物繊維を豊富にとってください。

 食事のタイミングも重要です。腸が好むのは、規則正しい生活です。特に朝、昼、晩の食事時間がある程度決まっていると消化活動のリズムが整い、蠕動運動のパワーが衰えないのです。なるべく、決まったタイミングで毎日食事をとるようこころがけてください。

 これらを意識することで、栄養をもらった腸内細菌は働きが活発になり、まるで花を割かせるかのごとく、体にいい物質をたくさん放ってくれることでしょう。

1/2ページ

最終更新:9月23日(金)6時0分

ダイヤモンド・オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

特集 凄いネスレ 世界を牛耳る 食の帝国
違いが分かる食の帝国を徹底解明!
特集2 2017年新卒就職戦線総括
今年も「超売り手市場」が継続

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。 [new]