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「利を生まない」金が熱視線を浴びる事情

会社四季報オンライン 9月23日(金)19時41分配信

 「株式投資で失敗しちゃって」「相続するのにええかなぁと」……。

 4日に広島で行われた金(ゴールド)のセミナーでMCを務めました。昨年始まった同セミナーはこれまでにも札幌、大阪、福岡など全国7都市で開かれて定員を大幅に超える応募を集めるなど、金への関心がにわかに高まっています。

 「金に投資? 金利もつかないのに、なんで?」、「アメリカが利上げに向かうなかで、商品安でしょ。ゴールドも売られるよ」といった指摘も聞こえてきそうですが、セミナー参加者に話を聞いてみると……。

 「銀行に預金していたら、そのうち手数料がとられる時代が来るかも」、「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用成績がマイナス。年金ほんとにもらえるの? ?」……。参加者には日銀のマイナス金利導入による漠然とした不安が根強いうえ、将来を心配する声も耳にしました。

 冒頭で紹介したコメントのように、相続目的で保有する人もいます。地金や金貨ならば小分けができるので株や不動産などと異なり、醜い身内の争い(=“争続”)に発展する事態が避けられるといったメリットもありそうです。

 マイナス金利の時代。日本株も今年に入って置いてきぼりの状況下、どう資産運用をしていくべきか多くの投資家が迷っています。

■ 金の下値は限定的か

 では今後、金価格はどのように推移するのでしょうか。ニューヨーク金先物相場の値動きをみると、年初から右肩上がりの展開となり、6月後半にはBrexit(英国のEU離脱)を受けて一段高。1トロイオンス=1300ドル台に乗せ、一時は8月には1400ドル台に近づく場面もありました。1~6月で25%の値上がり。上半期としては1979年以来の高い上昇率を記録しました。

 ただ、足元では、米国の早期利上げが意識されるなかで長期金利が上昇。これを受けてドルが買われる一方、金価格は上値が重くなっています。金相場が1300ドルまで下がると見込んで取引する10月物の「プット=売る権利」の買い持ちが増加するなど、価格下落に備える動きも一部に見られます。短期的には気を付けなければならない環境にきているのでしょうか。

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最終更新:9月25日(日)22時16分

会社四季報オンライン

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