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39歳妻はこうして「ド本命」の夫と結婚した

東洋経済オンライン 9月23日(金)6時0分配信

私事だが、5年前から「スナック大宮」と称して読者との交流会をほぼ毎月開催している。東京もしくは愛知の飲食店を借り、毎回20名ほどの参加者と飲み交わしているのだ。 最近は、本連載の読者も多く、「私も晩婚さんです」と名乗り出てくれたりする。筆者自身も晩婚なので、思わず身を乗り出して語り合ってしまう。もちろん、インタビューさせてくれる人を探す下心もある。

■金髪モヒカンが「ドストライク」

 「彼を好きになったきっかけですか?  髪型ですね。金髪でモヒカンがドストライクでした!」

 先日のスナック大宮で勢いよく語ってくれたのは、都内の中堅企業に勤務する内田早苗さん(仮名、39歳)。きっちりした服装とメイクがよく似合うきれいな女性だ。金髪モヒカン好きとのギャップが大きくて戸惑ったが、早苗さんの目は本気である。改めて話を聞きたい。インタビュー取材を依頼すると快諾してくれた。

 早苗さんの金髪モヒカン好きは筋金入りだ。北国の「すごく田舎」出身だという彼女は、10代の頃からビジュアル&ヘヴィメタ系バンドの大ファンだった。加えて、一刻も早く実家を出たかったと振り返る。

 「田舎なので親戚の結束が固いんです。私は本家の長女で、下には妹しかいないのでいろんなプレッシャーがすごすぎました。高校生なのに門限17時とか……。私が自由に生きることを応援してくれたのは母だけです。勉強は嫌いだったので、高校を卒業してから上京して就職する道を選びました」

 責任感が強くて仕事はきっちりこなしてきた早苗さん。心置きなく働き遊べる都会での一人暮らしが楽しかった。20代の後半までは、プライベートのほぼすべてをバンドの追っかけに費やした。そのときの情熱が「男性は髪が長くてなんぼ」という嗜好として現在も残っているのだ。

断り切れずにしたお見合い

 転機は28歳のときだった。父親が病気で倒れ、親戚から「早苗ちゃんが帰って来るだろう」と期待が高まり、叔母からはお見合いを設定された。

 「仕事も面白くなっていた頃でした。断り切れずにお見合いをしましたが、気が重すぎて前日に熱を出してしまったぐらいです。相手は、地元の優良企業に勤めている男性。一般的にはよい見合い先なのかもしれませんが、私は何も感じませんでしたね。その男性とぶっちゃけで話し合って、お互いに興味が持てなかったことにしました」

■生保の外交員女性に頼んだ合コンで…

 このままでは親戚のプレッシャーが高まるばかりだと危機感を覚えた早苗さん。ライブ仲間などに声をかけて合コンを次々と企画した。しかし、なかなかいい出会いはめぐってこない。

 「私たちの間では、金髪ロンゲでコミュニケーション能力が高い男性には、人気が殺到します。しかも、実は彼女がいたり、定職についていなかったり。いい人をつかまえることはできませんでした。その頃、すでに30代です。女性にとってはキツイ年齢なんだなと焦りを感じ始めました」

 35歳になった早苗さんは、なりふり構わずに婚活することを決意。幸いにして、職場の人間関係は良好で、既婚男性の上司などは親身になって応援してくれた。

 「取引先を含めて、そこら中に『いい人がいたら紹介してください』とお願いしました。あまり重くなってはいけないので、『いい加減に結婚しないとマズいんです。田舎の両親が泣いているんですよ~』と自虐笑いを交えていましたよ」

 特に熱心に応援してくれたのは職場に出入りしていた生命保険の外交員女性である。親しい外交員とも連携して、顧客同士の合コンを何度も開いてくれた。これだけの好意の背景には、明るく仕事熱心な早苗さんの人柄に加えて、管理部門で長く働いている彼女を通して保険の営業を拡大する意図もあったはずだ。しかし、利用できるものはすべて利用させてもらうのが晩婚さんの生きる道である。

 3回目に参加した合コンで出会ったのが、現在の夫である8歳年上の直人さん(仮名)だ。

 「保険のオバちゃんには、『今日は鳥みたいな頭の男性が来るけれど、すごく素直でいい方なので心配しないでね』と言われました。ドクロ柄のパーカーで登場した彼は金髪モヒカン。背も高くて、私が言うのもなんですけどイケメンです。ファッションデザイン会社を自分で経営している社長なのに、すごく腰が低くて気遣いができる人でした。ファッションセンスと髪型も含めて、私のドストライク。恋人がいなかったら押すしかない! と決意しました」

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最終更新:9月23日(金)6時0分

東洋経済オンライン

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