ここから本文です

トム・ハンクスがエッセイ執筆 狙うはピューリッツァー賞?

デイリー新潮 9月23日(金)13時0分配信

 トム・ハンクス(60)が、「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド監督、日本公開は9月24日)を携えて、3年ぶりに来日して、記者会見も行う。

 その名優が意外なところにも登場。文芸誌「すばる」10月号に、「おれはトム。タイプライターで書くのが好き。わかる?」(訳・飯野友幸氏)というエッセイが掲載されている。13年8月に「ニューヨーク・タイムズ」紙に発表されたものだ。

 
〈タイプライターで叩くと一文字ごとにガツンと音がする。(中略)文学の大作みたいな重い響きがする〉などとタイプライターに触れる喜びや熱き思いを綴る。

 14年10月に「ニューヨーカー」誌に「アラン・ビーン号で月旅行」なる短編小説を書き、こちらも「すばる」(15年3月号)に飯野氏の訳で紹介された。

「当時、アメリカでの反応はいまひとつだったそうです。涙と感動の物語かと思えば仲間と手作りした宇宙船で月旅行をするお話。映画『アポロ13』の主役だけあり、宇宙船や宇宙の描写は専門的で臨場感たっぷり。一方、乗組員は窓に映る地球を背景に自撮りしたり普段の暮らしのよう。スマートフォンなどが発達した現代への風刺とも読めますが、ユーモアが魅力です。タイプライターが好きでも、昔が良かったとは言わない様子と重なります」(文芸評論家)

 アカデミー賞は主演男優賞を93年から2年連続受賞。

「トム・ハンクスは信頼できる男、と人柄も好かれています。タイプライターを打つことで書く表現を体感しているとは、演技に対する誠実な態度と同じです」(映画評論家の北川れい子氏)

 すでに名門のクノップ社が出版契約を結ぶ。ピューリッツァー賞には文学の部門もあるのだ。小説を発表したハリウッド俳優自体ごく少数。乞う、御期待か。

「週刊新潮」2016年9月22日菊咲月増大号 掲載

新潮社

最終更新:9月23日(金)13時0分

デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。 [new]