ここから本文です

東京いい街、やれる部屋3:10年付き合った新聞記者の彼が住む街・上野。別れ際の切なすぎる一言

東京カレンダー 9月23日(金)5時20分配信

「俺の部屋に来ない?」

ラグジュアリーブランドのPR、という強く見られがちな外見とは裏腹に、押しに弱いレイナ、27歳。学生時代から付き合っていたシンジと、つい最近別れたばかり。

【この記事の全ての写真】

自由の身になった彼女のスケジュール帳はデートの予定で次々と埋まっていくが、皆なぜかレイナに自分の部屋を見せたがる。

「部屋を見れば、その人の全てが分かる」とはよく言ったものだが、レイナは男たちの選ぶ街と部屋を見ることで、次第にその正体を知っていくことになる。

これまで出会ったのは、中目黒在住の広告プランナー・修二と、3カ月で別れてしまった西麻布在住の健太。

レイナはあるきっかけで元彼のことを思い出した。

LINEのアイコン変更で知る、元彼の近況

王道を好むマニュアル男・健太と別れて早1ヶ月。毎朝届いていたLINEが届かないので、会社に携帯を持って行くのも忘れそうになる。

LINEのアイコン変更の投稿で、1年前にロンドンに行ってしまった元彼・シンジの姿を久しぶりに発見した。

アイコンは、ビッグ・ベンの夜景を見ている彼の後ろ姿だった。

「LINEが自分の決め顔の奴は、絶対ナルシストだ。」

そう毒づいていた彼を思い出す。後ろ姿を載せるくらいだったらビッグ・ベンだけでもいいのに、シンジもやっぱり少しナルシストだ。

前のアイコンはスカイツリーで、彼の上野にあるマンションの部屋から撮ったものだった。38階建てのマンションからは、東京の東側の景色が一望できた。

彼は、浅草で飲食店を経営している会社の次男坊。下町の“粋”な文化を愛し、金持ちの息子という出自を必要以上に隠したがっていた。

新聞記者だったシンジはいつも皮肉屋で、辟易とすることも多かった。しかし、離れてみると、彼の憎まれ口の数々さえも少し懐かしく感じる。

レイナとシンジは高校時代から10年近くの付き合いだった。

彼がロンドンに行く前に住んでいた上野のタワーマンション。そこには、忘れられない思い出があった。

1/3ページ

最終更新:9月23日(金)5時20分

東京カレンダー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

東京カレンダー

Tokyo Calendar.Inc

2016年11月号
9月21日発売

定価800円(税込み)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。 [new]