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田原総一朗:民進党の命運握る蓮舫新代表のYESとNO

nikkei BPnet 9月23日(金)10時35分配信

女性党首・蓮舫さんの魅力とは

 9月15日に行われた民進党の代表選で、蓮舫参議院議員が全体の6割近い票を獲得して選ばれた。

 彼女の魅力は、物事を曖昧にしないところだと思う。YESとNOをはっきり言う。そして、自分にも他人にも厳しい。ここが有権者にも買われ、先の参議院選挙でも東京では圧倒的な支持を得て勝利した。

 彼女の良さは、女性固有の特徴でもあると思う。男性は、どちらかというと仲間を増やそうとして、他人に対して割に厳しくない。自分と考え方が異なっていても、仲間を増やすために、自分にも他人対しても曖昧にするところがある。

 一方、女性はどこの組織でも少数派となる。だから、仲間を増やすというよりは、YESとNOをはっきり言うことで自分の存在価値を高めているのではないかと思う。

「二重国籍問題」は蓮舫さんの幅を広げるいいチャンスだった

 しかし、民進党の代表となると、それだけではやっていけない。どのようにして仲間を増やしていくかが焦点になる。

 その意味では、僕は、今回大きな問題になった蓮舫さんの「二重国籍問題」は、彼女にとって非常にいい経験になったのではないかと思う。

 代表戦の最中、蓮舫さんの二重国籍問題が浮上した。父親が台湾出身、母親が日本人であることから、日台両国の国籍を持ったまま国会議員になったのではないかという疑いがかけられたのだ。もっとも現在の法律では、たとえ二重国籍の状態であっても、日本国籍があれば、国会議員や閣僚、首相にもなれるので問題ない。ただ、蓮舫さんの場合は、正確に確認しないまま台湾籍を離脱しているという強気の説明をしてしまったのが問題だった。

 当然、蓮舫さんは民進党内からも批判を浴びたが、長い目で見れば、この経験は彼女の「幅」になると思う。今まで彼女はYESとNOを明確にし、「ダメなものはダメ」とスパッと切り捨てていた。かつて話題になった「仕分け」でもこの手腕が発揮された。自分は常に正しく、相手は間違っているということが前提になって、YESとNOと言っていた。科学予算についても「2番じゃダメですか」と発言して、物議を醸した。

 だが、自分にも間違った思い込みがあることが今回の一件で分かったはずだ。この問題を乗り越えることで、「違いを認める」ことを学べば、政治家として大きく成長するだろう。

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最終更新:9月23日(金)10時35分

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