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若者の「ら抜き言葉」への対処法 懐深く見られるには

NEWS ポストセブン 9/24(土) 16:00配信

 文化庁が21日に発表した調査によると、若者のあいだにいわゆる「ら抜き言葉」がほぼ定着しているようだ。嘆かわしいと憤慨しているおっさんに、大人力コラムニストの石原壮一郎氏がその対処方法を伝授する。

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「今年は初日の出が見られた」と「今年は初日の出が見れた」──。

「早く出られる」と「早く出れる」──。

 文化庁が21日に発表した2015年度「国語に関する世論調査」によると、いずれも後者の「ら抜き言葉」を使う人が多数派になったという結果が出ました。これは1995年度の調査開始以来、初めてのことです。10代の若者に限ると、8割近くが「見れた」を使っているとか。「出れる」も、10~20代の6割以上が使っています。

 好き嫌いはさておき、もはや「ら抜き言葉」は、日本語の中で定着したと言っていいでしょう。そんな現状を踏まえつつ、大人として「ら抜き言葉」の定着をどう受け止めるか。アピールしたい自分像に合わせて、効果的な語り方を考えてみたいと思います。

●「ちょっと知的で頼りになるオジサマ」に見られたいあなたに

 自覚があるかどうかはさておき、こういう自分像に憧れを抱いている中年男性は少なくありません。多くは、会社ではさほど人望はなく、どうでもいいことにケチはつけるけど、自分では動こうとしないし責任も取ろうともしないタイプです(註:個人の偏見です)。

 知的な一面をお手軽にアピールしたいオヤジにとって、「日本語の乱れ」は極めておいしいテーマ。若い部下や後輩が「的を得た意見ですね」なんて言おうものなら、鬼の首を取ったように「おいおい、的は得るもんじゃなくて、射るもんだよ」と冷笑します。じつは最近は「『得る』もアリでけっして誤用ではない」というのが専門家のあいだでも定説になっていますが、そんなふうに指摘しても「俺は、そんなバカな話は聞いたことない!」と一蹴して、己の情報感度の鈍さを正当化してくるでしょう。

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最終更新:9/24(土) 16:00

NEWS ポストセブン

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