ここから本文です

山崎賢人には“身も心も王子様”を まだまだ演じていてほしい『四月は君の嘘』 [with]

講談社 JOSEISHI.NET 9/24(土) 18:00配信

母の死以来、音楽をやめてしまったピアノの天才少年・有馬公生が、彼の前に突然現れたバイオリニスト、宮園かおりののびのびと自由な演奏によって、再び音楽の楽しさを取り戻してゆくまでを描く『四月は君の嘘』。

この作品、原作が本当に面白いのですが、その世界観を壊さないキャスト――有馬公生を山崎賢人、宮園かおりを広瀬すずという、高校生の青春もののマンガとして盤石の顔合わせも魅力です。 今月は『怒り』の公開も控えている広瀬すずちゃん、よく働くなあ~と感心するのですが、それ以上に働きすぎなのが、山崎賢人。映画にドラマに、主演作が全然途切れません。2015年は朝ドラ『まれ』をやりながら、ドラマ『永遠のぼくら sea side blue』と連ドラ『デスノート』に出て、合間に『ヒロイン失格』『orange』の映画2本、2016年は『オオカミ少女と黒王子』と本作、そして7月期の連ドラ『好きな人がいること』にと、思わず「山崎賢人は二人いるんじゃないか説」を唱えたくなります。あんなにかわいい子が二人いたら困りますけど。いや困りませんけど。

さてそんなワケで、山崎賢人です。某誌の「国宝級イケメンランキング」で1位を獲得したというだけあり、2014年の『L・DK』の主演を皮切りに「超モテ男」とか「王子様」といった役どころを次々演じてきたわけですが、今回の映画ではそのポジションは中川大志に譲り(若干チャラいながらも、この役がすごーくいいのですが!)、「ネクラ」と呼ばれるメガネくんを演じています。

『四月は君の嘘』は少女マンガっぽい繊細さはありますが、原作は少年誌月刊少年マガジンに連載されていたマンガです。あれ、もしかして、山崎賢人、俳優として新たなフェーズに入ったかなと思うのは、これまでの少女マンガ原作の、女子垂涎の世界から抜け出していること。実は来年の主演作は『一週間フレンズ。』も『斉木楠雄のΨ難(サイなん)』も少年マンガが原作です。特に斉木楠雄なんて緑の眼鏡をかけたすごいヘンテコ野郎です。 イケメン役ばかりやっていたイケメン俳優が、ヘンテコ野郎を演じ始めるのは、事務所にしろ本人にしろ、これまでとは違う分野を捜している証拠です。俳優から役者へと成長しつつある過程で、仕事の欲も出てきているのかもしれません。それはそれでいいことだとは思いますが、まだ22歳だし、しばらくはイケメンのままでいてほしい、気もするんだけどなー。

『四月は君の嘘』全国東宝系にてロードショー公開中



文:渥美志保

最終更新:9/24(土) 18:00

講談社 JOSEISHI.NET