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肉食を増やすと「血清アルブミン値」が上がり、老化防止に!?

OurAge 9/24(土) 12:00配信

最近、タンパク質の中でも、特に老化予防に効果的なのでは、と注目されているのが「肉」。これを実証データに基づいて解明したのが、人間総合科学大学教授、学術博士の熊谷修さんだ。日本初の「老化を遅らせる食生活指針」を発表し、シニアの栄養改善の科学的意義を解明した。

「中高年になると魚や野菜中心の食事になりがちですが、そのため動物性タンパク質が不足した『新型栄養失調』になる人が増えています。体の栄養状態を表す指標として血清アルブミン値があります」

老化を左右するものとしても、熊谷さんが着目する「血清アルブミン値」。この値が少ないと要介護または死亡のリスクが高まるというデータがあるという。

「シニアを対象とした3年間の追跡調査で、血清アルブミン値が4.1g/dlより少ないグループは、それ以上のグループに比べて、要介護または死亡のリスクが高まることが判明しています。健康寿命を延ばすには、血清アルブミン値が4.3g/dl以上になる栄養状態を維持することが大切です」

また、熊谷さんはシニア約1,000人を対象に4年間にわたって、肉食推進活動における歩行速度の変化も調査した。それによると、肉食頻度が増えて血清アルブミン値が上がったグループは、歩く速度はほとんど落ちなかったが、肉食頻度が変わらず血清アルブミン値も上がらなかったグループは、歩く速度が低下する結果に。

「肉食頻度が増えて血清アルブミン値が上がったグループは、歩く速度が落ちていません。肉食は筋力の衰えを防ぐのです。つまり、血清アルブミン値が高いほど栄養状態がよく、老化速度も遅いといえます。

この値を上げる効果が最も高いのが肉。研究では、肉食を増やした人ほど血清アルブミン値が上がり、歩く速度も落ちず、筋力の衰えを防ぐことが判明しました。肉食によって肥満度が減ったり、糖尿病やうつ、認知症などさまざまな病気を防ぐことも期待できます」

とはいえ、むやみに肉だけ食べればよいはずもない。栄養も偏るし、カロリーオーバーになる危険もある。熊谷さんは“正しい肉食”をすすめている。

「大事なのは毎日80gの肉を食べることと、肉を含めて10食品群をとることです。これを実践するだけで健康寿命を延ばせます。ぜひ実践してみてください」

最終更新:9/24(土) 12:00

OurAge

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