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女性画家が描く母と子の日常風景

Wedge 9/24(土) 11:20配信

 印象派を代表する女性画家、メアリー・カサット。母と子の心温まる日常の一場面を描いた名作が多いことから「母子像の画家」とも呼ばれる。日本では35年ぶりとなる回顧展が、今秋、京都国立近代美術館で開催される。

 1844年、米国ペンシルヴェニア州ピッツバーグ近郊で生まれたカサットは、21歳で画家になるためにパリへ渡る。エドガー・ドガとの出会いをきっかけに印象派展に参加。19世紀後半のパリに暮らす富裕層の女性の日常を明るい色調で描く独自の作風で、当時まだ珍しかった女性画家としての地位を確立していった。

 展覧会では、第5回印象派展に出品された「眠たい子どもを沐浴させる母親」をはじめ、「果実をとろうとする子ども」など母子像の傑作が並ぶ。日本初公開作品で、当時流行した黒いドレスの女性を描いた「桟敷席にて」も見逃せない。

 会場にはカサットの作品に加え、ドガやベルト・モリゾなど、交流のあった画家の作品や、カサットが愛した日本美術のコレクションなど、約100点が集結。また、パリで開かれた浮世絵版画展に感銘して手掛けた、多色刷り銅版画シリーズの全10点もあり、版画家としてのカサットの魅力も再発見できる。

* * *

●メアリー・カサット展
<開催日>2016年9月27日~12月4日
<開催場所>京都市左京区・京都国立近代美術館
(市営地下鉄東西線東山駅下車)
<問>TEL 075(761)4111

狩野直美

最終更新:9/24(土) 11:20

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