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タカマツペアが勝負所で五輪金の本領発揮 決勝に導いた「奇跡」のリターン

THE ANSWER 9/24(土) 16:11配信

「調整不足」で臨んだヨネックスOPで決勝進出へ、2大会ぶりVに王手

 決して万全ではない「タカマツペア」が、勝負所で五輪金メダルの実力を発揮した。東京体育館で開催されている「ヨネックス・オープン・ジャパン2016」は24日、女子ダブルス準決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪金メダリストの松友美佐紀・高橋礼華(日本ユニシス)組が田中志穂・米元小春(北都銀行)組を21-14、21-19のストレートで下して決勝進出を果たした。

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 鮮やかな連携で世界一をつかみ取った2人を見ようと、会場は満員に。高橋も「チケット完売となる中で『変な試合はできない』という気持ちがありました」と気合を入れて準決勝に挑んだ。

 とはいえ、リオ五輪の熱狂から約1か月、タカマツペアは万全の状態で今大会を迎えたわけではなかった。金メダル獲得のフィーバーもあって練習時間の確保が今まで以上に難しくなり、「調整不足です。(五輪後の)合宿でも動けない状態になることがありました」(高橋)。決して100%の状態ではなく、試合途中には足を伸ばすシーンも見受けられた。

 第1ゲームは主導権を握って21-14で先手を取ったものの、続く第2ゲームは「相手ペアが前に出てきて、そのリズムに合わせすぎた」(松友)と、田中・米元組の巻き返しもあって終盤まで僅差の戦いが続いた。

高橋が「奇跡に近い」と振り返るリターン

 その中で五輪チャンピオンとしての本領を発揮したのは、19-19のタイスコアとなった場面だった。

 相手ペアが厳しい角度のショットを放ったが、高橋が鋭い反応で相手コートへとシャトルを打ち込んだ。高橋が「“(ラケットに当てるのは)無理かな?”という風に思ったのですが、つなぐことができました。奇跡に近いです」と語るリターンで立て直すと、最終的にはタカマツペアがポイントを確保。マッチポイントもしっかりと奪取して、最終的にはストレート勝ちで日本人対決を制した。

 勝因について聞かれた松友は「相手ペアは接戦を勝ち上がってきたので、勢いを感じましたし、攻めてきました。ただ私たちはいろいろな経験をしたことで、いつもよりも落ち着いて戦えたと思います。経験で上回ることができたと思います」。今まで厳しい戦いをくぐり抜けてきたことにより、着実に地力も増している様子だ。

 デンマークペア(カミラ・リターユヒル/クリスティナ・ペデルセン)と戦ったリオ五輪決勝では最終ゲームに16-19と窮地に立たされたが、そこからの5連続ポイントでの大逆転で日本中を沸かせたのは記憶に新しい。苦境になるほど輝くタカマツペアの真価を25日の決勝戦でも発揮するか――。2大会ぶりVへあと1勝だ。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:9/24(土) 19:24

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