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なぜ、新入社員はあなたのところに相談しにこないのか?

@DIME 9/24(土) 9:30配信

■いつの時代も、若手の育成は骨が折れるものでございますね。

自発的に動き、向上心のある人物に成長してほしい。そう、自分の様に……。

そう切に願い新人に挑むも、ことごとく成果が得られぬ!という事例が確かに存在するようでありまして。本当に理解しているのか怪しい、やる気が伝わらない、落ち込んでいるのか怠いのか判別できない、叱咤激励したらすぐ辞めちゃった!といった具合でありますね。この手応えの緩さは、やはり“アノ”世代が社会進出した辺りからだぞ、なんてヤキモキする管理職や上司をこの目で見て参りました。

さて、そんな目上を悶々とさせる新人七不思議でありますが、その中から今回のコラムでは「なぜ新人は相談してくれないのかについて、等身大の“アノ世代”目線より、綴って参りたいと思います。ご一読あれ。

【コミュ力の問題か、臆病なのか…】

起きた問題を、わかりもしないのに自分の判断だけで処理しようとする新人がいる。というボヤキを何度か耳にした事がございます。相手がいる商売ですと、事が大きく面倒になる可能性が高いというのもあって、勘弁してくれと言うのが本心でありましょう。

そんなこんなで、分からない事は何でも聞いてくれ、と口を酸っぱくして言い聞かせているのに、返ってくる了承の言葉とは裏腹に行動に移さない。悩みも聞くよ、と歩み寄りを匂わせても、やはり返るは笑顔と感謝の言葉のみ。のみ。のみ…。

そんな事が続くと、どうも不信に思うのですね、彼等はコミュニケーション能力が欠損しているんじゃなかろうか、と。積極性に物足りなさを感じるのも、それが原因しているに違いない、と。

また、周りから聞かれるのを危惧しているのではないか、こんな事も分からないのかと思われる事を心配しているのでは無いか、そう寛大な心で原因を解釈している事もあるでしょう。

【実際のところ、どうなのか】

新人なのだから分からないのは当たり前。という事は当人達でも重々承知でありまして、だからと言って何でもかんでも質問や相談に来るかといったら、また違うのですね。振り回されるのも仕事の内、ということで辛抱して理由を見て参りましょう。

●何が分からないのか、いまいち掴みきれていない。

仕事、人間関係、環境などなど、新人達の無垢な脳ミソは容量がすぐ限界に達するのですね。大学までヌクヌクと生活して来ているわけですから、突然の周辺変化に順応することを優先させるのは当たり前であります。これ迄をビニールハウスだとすると、社会は北極地といったところでしょうか。その位の変化ですから、イマドキにとっては。

つまり、常に新しい情報が出ては消えていく頭の中は、不安と分からない事だらけでありまして。けれど“分からない事”が漠然とし過ぎていて質問として組み立たない、という状態なのですね。そして、いざ問題に直面した時に「あ、ここ確認してないとこだ」とヒヤヒヤいたします。後に先輩・上司から飛んでくる「分からない所あったら確認してねって言ったじゃん」に対しての反論は『今、分からないことに気づいたんです』であります。

相談する相手として見ていない。

相談事あるけどお前にはせんよ、という場合ですね、選択の自由であります。信頼できるのか、ちゃんと答えてくれるのか、そもそも好きか嫌いか、選別基準はそれぞれでございます。直属の上司を通り越して、もっと上の人物に相談を持ち掛ける、なんてケースも実際あるようで。そうなったらヤツの腹の内を疑ってくださいませ、何か含みがありそうですよ。彼等のしたたかさはナメちゃならん、という事でありますね。

質問や確認はまだしも、特に相談事になると人選はやはり重要でございますから。これは新人に限った事ではないのですね。「ありがとうございます、大丈夫です」と返されたら清く身を引きましょう。そして選ばれなかったという事で忘れてしまいましょう。

●雰囲気や空気によって。

イマドキの若者達は空気にとても敏感だという事を、もう幾度か綴ってきました。この場においてもその敏感さは有効であります。プラスして、先輩・上司の雰囲気や顔つき(顔色)にまで意識が向いてまいります。

要は、聞きにくいという事でありますね。特に質問事項、再確認事項などの局面では、これが根強い原因である気が致します。剣呑な雰囲気を醸し出す先輩には近付けないし、物騒な顔をした上司は避けたい、というのが「先輩・上司に迷惑かけたくないから」という言い訳の裏面でございます。もっと言えば、そんな穏やかな状態じゃない人物に質問して自分が嫌な思いするのはゴメンだ、といった具合でしょう。良くありますから、いざ確認したら「うん、だから~」や「~~だってば」と迷惑そうに返ってくる事が。そうなった日には心に誓うのですね、もう聞くのは止めよう、と。

【結論:雰囲気作り・顔つき作りは目上の仕事】

大雑把ではありますが、この様に新人は感じているのですね。一文で纏めるとしますと、

『構わないから、いつでも何でも相談・質問して!を真に受けていない。』

ということでございます。

遠慮してしまうのは勿論ですし、臆病と言われれば否定はできません。中には、上の指示を仰ぐより自分流の方が効率良いから相談など不要、むしろ先輩など不要、という怖いもの知らずもいますが、それはそれでレアですから、お手並み拝見してあげて下さいませ。

そんな扱い難いイマドキ新人達ではありますが、雰囲気作り・顔つき作りは、新人・若手の当事者として、目上方にお願いしたいところでございます。「こっちはそんなつもり無いし、気にしなくて良いよって言ってるのに」は基本的に相手に通じていない上に、実際は言葉通りの態度じゃなかったという事の方が多いですから。

文/松永舞香

@DIME編集部

最終更新:9/24(土) 9:30

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