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【MLB】ヤ軍プレーオフ進出消滅時点で、田中の今季登板はなし? 防御率タイトル争いにも影響

ベースボールチャンネル 9/24(土) 16:30配信

チームは終戦の時が近づきつつある

 ここから先は微妙な駆け引きも加わってきそうだ。ヤンキース・田中将大が次回予定していた26日のブルージェイズ戦の先発を回避することが発表された。22日のレイズ戦の前に、ジョー・ジラルディ監督が明らかにした。

 回避理由は右前腕部の張り。14勝目を挙げながら、1イニング4本塁打を浴びた21日のレイズ戦後に患部に違和感を覚え、一夜明けてMRI検査を受けたという。

 同監督は「本当に深刻には受け止めないでほしいんだ」と大事を取っての処置だと主張。「slight(軽微な)」という言葉を3度も連呼し、「軽い張り」であることを強調した。

「最近では”前腕”と聞くと、誰もが勝手に”靭帯”を思い浮かべてしまう。でも今回は靭帯じゃないんだ。もっと手首に近い下がった箇所だ」と憶測報道の予防に躍起となっていた。

 今後については「5日間はボールを握らない。その後、早い段階で準備ができるといいね」と説明し、あくまで今季中の登板を目指していくという。

 レギュラーシーズンは10月2日までで、本来なら田中の登板はあと2回と見られていた。今季最終カードとなる9月30日からのニューヨークでのオリオールズ3連戦での登板に照準を合わせ、調整を進める。

 ワイルドカード争いで劣勢に立つチームには、弱り目に祟り目のエースの離脱。田中本人も米メディアの取材に「本当に悔しいです。チームにとって本当に大事な時期。その時期に登板を飛ばすことになって残念です」と答えた。そして登板回避発表後のレイズ戦にヤンキースは敗れ、プレーオフ進出の権利が得られるワイルドカード2位のタイガースとは3ゲーム差に後退。終戦の時が近付いてきている。

チーム状況に応じて、田中の登板も今季なし?

 仮に田中の離脱中にプレーオフ進出の可能性が完全に断たれた場合、その際には、無理を押してまでエースを再びマウンドへ送り出す理由はなくなってしまう。今季中の復帰登板も、同時に消える可能性が高い。

 一方で、田中は現在防御率のタイトルを争っている。22日現在で、防御率3.07はアリーグトップ。勝ち星や奪三振とは違い、結果次第で数字が上下する防御率なだけに、ここで繊細なタクトが求められることになる。

 22日現在で防御率2位のリック・ポーセロ(レッドソックス)はわずか0.01差の3.08。3位のコリー・クルバー(インディアンス)も3.11、4位のアーロン・サンチェス(ブルージェイズ)も3.12と僅差に付けている。そしてマイケル・フルマー(タイガース)は規定投球回に4回1/3足りないだけの3.03で「隠れ防御率トップ」とも言える存在だ。

 プレーオフの芽が完全に潰えても、これらタイトル争いのライバルが田中より上に立てば、逆転目指してマウンドに送ることが可能。逆にリーグトップの座をキープしたままなら、復帰登板させることは防御率を悪化させるリスクを伴う。

 もちろんプレーオフ進出の可能性がわずかにでも残されているのなら、タイトルのことは考えずに田中は復帰を目指し、チームもエースをマウンドに立たせるだろう。

 幾重ものシナリオと可能性が巡り、駆け引きも求められてくる今後の田中の起用法。シーズン閉幕のその時まで、状況は刻一刻と変化していきそうだ。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:9/24(土) 16:30

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