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ダイバーシティ、俺が旗振る

NIKKEI STYLE 9/25(日) 7:00配信

 企業のダイバーシティ(多様性)推進は「女性活躍」の観点から女性社員が担当するケースが多い。ただ、最近では男性社員がダイバーシティ担当に就く事例も目立ちつつある。男性だからこそ見えてくる女性登用の現状や課題とは何か、それぞれの思いを聞いた。

■住友林業、吉川恵祐さん

 「ダイバーシティを担当することに違和感はなかった」と話すのは住友林業の人事部働き方支援室チームマネージャーの吉川恵祐さん(46)。それでも女性登用に関する知識は「最低限しかなかった」。
 男性中心の印象が強い住宅業界で社内のダイバーシティ推進を担当する人事部働き方支援室に異動したのは3年前。女性登用をはじめ、障害者雇用など多様な働き方をサポートする。

男性職場は卒業、人材の橋渡し

 2013年に社内で実施した意識調査で管理職になることを「望まない」「あまり望まない」と答えた女性が7割を占めたことに衝撃を受け、女性社員の意識改革を決意。16年度からメンター制度を始めた。女性管理職から希望者を募り、部長クラスの男性がメンターとして毎月指導する。
 一方、産休や育休について定めた「育児関連制度ガイドブック」は取得予定の社員だけでなく直属上司にも渡し啓発。いまでは女性社員が男性上司に気兼ねなく相談する。
 それでも課題は残る。例えば長時間労働の解消。女性が働きやすいシステムをつくるには男性社員の理解が欠かせないが、労働負担のシェアなど「頭では理解できても本音は違う」こともある。「男性社員も気軽に相談できる雰囲気づくりが欠かせない」と語る。
 ダイバーシティ担当者の情報交換会に年2回参加するが「はじめは女性が圧倒的に多くて気後れした」。今後は在宅勤務の奨励や小学校6年生までの子供がいるなどの要件を満たす社員を対象とした週休3日制の促進などを進めていく。

■AIGビジネス・パートナーズ 蓮見勇太さん

 AIGビジネス・パートナーズ人事部の蓮見勇太さんが、グループ全社のダイバーシティに推進責任者として携わるきっかけとなったのは、2008年に新卒で入社した航空会社での経験がある。乗務員として入社した女性はずっと客室部で働き、活躍の場を広げることができない点に疑問を抱いた。人事部で空港支店マネジャーに初めて女性が就任する人事に関わった後、大学院でダイバーシティマネジメントを学び、AIG社に入社した。

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最終更新:9/25(日) 7:00

NIKKEI STYLE

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