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「社外取締役」が語る セブン-イレブン鈴木敏文氏退任のなぜ?

NIKKEI STYLE 9/25(日) 7:00配信

 上場企業の社外取締役の重要性が高まっている。2015年に企業統治指針(コーポレート・ガバナンス・コード)の適用が開始。上場企業の社外取締役は7000人を超え、取締役数全体の4人に1人に達した。社外取締役の役割とは何か。4月、カリスマ経営者と呼ばれた鈴木敏文氏が会長職を突如辞任したセブン&アイ・ホールディングスなど5社の社外取締役を務める一橋大学大学院特任教授の伊藤邦雄氏に聞いた。

 ――社外取締役の役割とは何でしょうか。

 「主に3つあります。経営のアドバイス、監督そして後継者など人材育成に関する助言です。私の場合、企業経営を研究分野としてきましたから、多くの企業や経営者とのお付き合いも多く、そのネットワークから、当該企業の経営者に他企業や経営者を紹介したりして、それが業務提携等に発展したケースもあります。監督というのは、企業風土のゆがみなどをチェックすることです。会計のデータが改ざんされている場合、そこまで見抜けませんが、経営側が無理な売り上げ増加を求めているとか、社内で正論が押し殺されるとか企業風土に問題点があれば指摘する場合はあります」

 ――社外取締役はどのようにして選ばれるのですか。セブンの場合はどのような経緯だったのでしょうか。

 「2年ぐらい前ですかね。セブンの事務方が鈴木敏文さんに社外取締役の候補者リストを示したら、鈴木さんが私がいいと言われたそうです。理由は聞いていません。鈴木さんの経営やセブンのシステムに関心があったし、私の知見が役立てればと思いお引き受けしました。他の社外取締役の場合、人材紹介会社が仲介するケースもありますが、私の場合は当該企業の経営者の方から直接要請される場合がほとんどでした」

 ――セブンの取締役会ではどのようなアドバイスをしましたか。

 「カリスマ経営者の鈴木さんがいますからね。社内の取締役がバンバン発言することはあんまりなかったと思いますが、私は努めて積極的に発言するよう心がけました。(インターネット通販と実店舗を融合させる)オムニチャネルの開始に伴うリアル店舗スタッフの教育の徹底やグループ間でのカードの共通化とか、かなり具体的な助言をしたりもしました。ほとんどの場合、『そう、ご指摘の通りなんだよね』と鈴木さんも納得してくれていました」

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最終更新:9/25(日) 7:00

NIKKEI STYLE

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