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写真家たちがとらえた「Black Lives Matter」

WIRED.jp 9/25(日) 20:10配信

スマートフォンで撮影された動画を通じて、誰もがアルトン・スターリングとフィランド・キャスティルの死を目撃することになった。人の死を見るというのは、打ちのめされるような感覚をおぼえるものであるにもかかわらず、それを拒絶することは不可能だった。

【それでも続く悲劇。写真解説付きフォトギャラリーはこちら】

そしてこれこそが、動画というものが孕む問題でもある。あまりにも直接的で、自分が見たものについて熟考する余裕をほとんど与えてくれない。しかし写真であれば、それをじっくりと眺め、そこから呼び起こされる強烈な感情を、自分のなかで処理することができる。

2つの黒人射殺事件は、米国全土でデモの波を引き起こした。何千もの人々が路上へ出て、ときには警察と衝突しながら声を上げ続けた。デモ行進は数え切れないほどの動画として記録され、テレビで放映され、ソーシャルメディアに投稿された。そして、ウィル・ワイドマーやマーク・ウォールヘイザーといった写真家たちが、数多くの写真を撮影した。

彼らの写真は、はかない一瞬を捉えている。挑戦的なプラカードを掲げた少女、何も言わずに警察に従う女性、サーチライトの明かりに照らし出された親子。これらの写真はアメリカを揺さぶる痛み、不満、怒りをあらわにし、見る者に熟考を促す。この動画の時代にあっても、写真はいまだ替えの効かないものであり続けている。

LAURA MALLONEE

最終更新:9/25(日) 20:10

WIRED.jp

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