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THE NOVEMBERSインタヴュー:「今のシーンには、オルタナティヴな存在が当然のようにあることが大事」

ローリングストーン日本版 9/25(日) 17:00配信

今年結成11周年のTHE NOVEMBERSが "11年かけてこの作品を作った"と語るほど、これまでのすべてが集約されている最新アルバム『Hallelujah』。

【写真あり】THE NOVEMBERSインタヴュー:「今のシーンには、オルタナティヴな存在が当然のようにあることが大事」

音楽的な集大成であると同時にバンドの新たなはじまりを予感させる今作は、世界的な音楽レーベルMAGNIPH/Hostessからの日本人第一弾作品ということもあり、これまでのフィールドを飛び出していくであろう期待感に満ちている。
そんな作品を生み出した彼らが描く未来の姿とは、具体的にどんなものなのだろうか。メイン・コンポーザーである小林祐介(Vo & Gt)に話を聞いた。

―11年の集大成である『Hallelujah』というアルバムが完成した、今の心境は?

えーと・・・お楽しみはこれからだ! っていう感じですかね。

―集大成であり、はじまりでもある?

そうですね。僕の人生の集大成って、ある意味今日じゃないですか。作品も毎回そういった気持ちで作っているんですけど、今作は特にこれまでの自分たちの全てをかけて作り上げられたものであり、同時に未来へ向けてデザインされたものっていう実感があるんです。だから次の一歩とか新たなはじまりという気持ちが強いんだと思う。目の前の作りたいものをただ作っただけではなくて、どんな未来に行きたいとか、どういう景色に連れて行きたいとか "こんなものが見たい"っていう未来を想像することによって自分たちの今日の行動が変わってくるということが、そのまま制作に結びついたようなアルバムだと思いますね。アー写とかジャケットとか全部含めて、そういうムードがプロダクト全体にあります。

―具体的に、どういった部分が今までと変わりました?

全曲共通して言えるのは、シンプルになったなと。今まで凝らざるを得なかったところとか、つい凝りたくなってしまうところをしがらみみたいなものを取り外してストレートに自信を持って鳴らしきることが出来るようになったと思うんです、全体的に。何より、スケール感っていうんですかね。こうありたいとかこうなりたいっていう未来の中に、例えばフジロックのグリーンステージみたいな広いところでこの曲をジャカジャーンって鳴らしてたらカッコいいなっていう自分たちがあるとするじゃないですか。その曲っていうのが例えば1曲目の『Hallelujah』とか、最後の『いこうよ』、『美しい火』もそうなんですけど。バンドの成長とともに想像するスケールが大きくなっていって、それが自然と曲にも出ているんじゃないかと思います。

―今年フジロックでシガー・ロスのステージを観たんですけど、『いこうよ』を聴いた時にそれと近い感覚があって、今お話を聞いてなるほどな、と思いました。先行でストリーミング配信されていた『美しい火』は、その中でもすごくポップですよね。誰もが心地よく感じるようなメロディラインの曲だと思うんですけど、そういうのって、作る段階で意識しているんですか?

うーん、個人的にはそういうのを意識して上手いこと作れたらっていう気持ちはあるんですけど、あんまり上手くいってないなっていうのが正直なところです。ただ、『美しい火』に関しては、エネルギーがある曲が作りたいなって思って作った中の1曲だったので、そこは上手くいったのかなって思いますけどね。たくさんの人に届けるための曲という点では、本当の意味では成功していないけど、その第一歩は踏めたんじゃないかなって。

―あと、気になったのが、この曲に限らず全体的に思ったよりも邦楽的な感じがするんですよね。極端に言うと演歌的というか。そういった要素もルーツの中にあったりします?

まさにですね。自分が子供の頃に聴いてきたポップスとかの影響はあると思います。海外の音楽にコンプレックスがある人とかって、日本の音楽はちょっと・・・みたいなポーズをとりたがるじゃないですか。でも、僕はそういうことはまったくないので。今まで聴いてきた音楽全部に影響を受けていて、特にL’Arc~en~Cielや松任谷由実さん、Charaさん、大瀧詠一さんとか、所謂Jポップが本当に大好きで。実際、この『Hallelujah』を作っていた時に何を一番聴いてたかってCHAGE & ASKAですからね。飛鳥さんのソロも聴いてたし、それでものすごく救われた部分があって。『はじまりはいつも雨』ってあるじゃないですか。あれで多分、2桁は泣いてます(笑)。海外の音楽も、ザ・キュアーとかザ・スミスとかバウハウスとか大好きだし、もちろんルーツにはありますけど。

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最終更新:9/25(日) 17:00

ローリングストーン日本版

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