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知られざるタクシー業界の裏側…計画倒産する会社、ドライバーが“警察より厄介”と恐れる「タクシーセンター」とは?

週刊SPA! 9/25(日) 16:20配信

 個人から法人まで無数の業者が参入して、サービスのブレが激しいタクシー業界。知ってるようで知らないタクシー業界の裏側を覗いてみた。

◆計画倒産に暗躍する平成の脱税王

 関西タクシー業界の底知れぬ闇について、元全国自動車交通組合の土井博氏はこう告発する。

「今年倒産した兵庫のNタクシーは、社会保険、年金、税金など数億円を滞納し、従業員の給与も踏み倒して計画倒産した疑いがあります。社長は、年末年始の売り上げと社員からの借金の合計数千万円を持ち逃げし、現在、自己破産して行方不明だともっぱらの噂です」

 ここまでなら悪質な中小企業の倒産劇で済む話だが、裏事情はさらにきな臭い。

「Aタクシーは、倒産後に別のタクシー会社Bに買い取られる予定ですが、車両は年金滞納で差し押さえられているので、一台100万円ほどの解除料金を支払う必要があります。しかし、実際にBが支払った解除料金は一台25万円ほど。この買収劇の裏で暗躍したのが、関西では“平成の脱税王”の異名を持つZ氏。あらかじめ政治家や企業買収に強い弁護士に根回しをして、破格の値段でタクシー利権の拡張に成功した。結果的に、従業員の未払い賃金は、泣き寝入りということになりますね」(土井氏)

 このように暴走が止まらない、ド底辺タクシーだが、もちろん多くのタクシー会社やドライバーは、日々サービスの向上に取り組んでいる。特に、タクシー営業を監督する「タクシーセンター」は、ドライバーの間で“警察より厄介”と恐れられる存在だ。

「クレームが入ると、勤務明けや休みの日に呼び出されて、事情聴取に出向かないといけません。こちらに非があれば会社全体が減点対象となり、笑いごとじゃなくなる。しかも、タクシーセンターは車で巡回、監視をしているので、警察以上に気を使いますね」(都内ドライバー)

 それだけに、あるタクシー会社幹部は「悪質なドライバーに遭遇したら、すぐにタクシーセンターへ通報してほしい」と力説する。

「悪貨が良貨を駆逐するようなことがあってはなりません。タクシーセンターへの通報は、個人も法人も震え上がる“伝家の宝刀”。むちゃをするドライバーは、多数の真面目なドライバーにとって迷惑です。乗客の皆さんも泣き寝入りせずにどんどん通報してください」

 タクシーの健全化は観光立国としての基本ではなかろうか。

取材・文/SPA!タクシー問題取材班

― ド底辺タクシー、本日も暴走中! ―

日刊SPA!

最終更新:9/25(日) 16:20

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