ここから本文です

著作権異議申し立てに逆ギレするネットの異常事態

NEWS ポストセブン 9/26(月) 16:00配信

 みずから独自の記事を作りださず、コピー&ペーストとまとめだけを貼りつけ、アフィリエイト収入をはかるブログは、時に「アフィカス」と呼ばれ蔑みの対象にもなる。一方で、ネット上で公開されているものはすべて無料だという著作権を無視した言動もはびこっている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、ある2ちゃんねるのコピペ担当人が巻き起こした著作権論争から、ネット著作権の異常事態について考察する。

 * * *
 ネット上の著作権に関する意識とお客様体質はここまで腐りきっていたか、と感じ入る騒動があった。それは、アニメ評論家・藤津亮太氏が映画『シン・ゴジラ』に関するコラムを読売新聞に執筆したことに端を発する。

 これがネット掲示板の2ちゃんねるに全文転載され、明らかに引用の範囲外であるため藤津氏は著作権違反だと抗議。すると2ちゃんねるのコピペ(転載)担当人・X氏が藤津氏の抗議について「ハエのように五月蝿(うるさ)いんですけど」と述べた上で、ネットに公開された情報はネットユーザーの「共有資産」であると、あまりに独特過ぎる反論ツイートをした。

 つまり「全文掲載するのはもはや慣習」「異議を呈するお前がおかしい」と言い放ったということだ。

 結果的にX氏は大勢のネット民からたしなめられ、2ちゃんねるの運営からも梯子をはずされ、この件は藤津氏の申し入れが通った形となった。

 今回はX氏の言い分があまりに珍妙過ぎたためこのように話題化し、ネットの著作権違反がまかり通る現状が改めてあぶりだされた。だが、奇妙なことにネットの世界では著作権を主張する人間は煩わしく狭量な人間という扱いをされがちな現状がある。

 正当な権利を主張することこそおかしな行為であると糾弾し、「お前がコピペできる場所に公開しているのだからコピペされても文句を言うな」というロジックで著作権違反を正当化するのである。

 検索をしていると、ニュース記事だらけの個人ブログにぶち当たることもあるだろう。これは、ニュースサイトからコピペをして貼り付けているのである。連日ありとあらゆる記事をコピペしブログに集積させることにより検索の順位を上げ、自らは広告費を他人のふんどしで稼ごうとしているのである。まぁ、インチキであることはGoogleに見透かされている昨今ではあるが、一時期はこんなショボい手であっても案外アクセスされたものである。

1/2ページ

最終更新:9/26(月) 16:00

NEWS ポストセブン

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。