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なぜ「一流」という単語が書籍タイトルで使われるのか?(村山聡 中小企業診断士)

シェアーズカフェ・オンライン 9/26(月) 7:21配信

最近、ビジネス書籍のタイトルや、ビジネス系Webサイトの記事で「一流」という言葉をよくみかけるように思います。以前は、「成功する」、「できる」、「○○力」などの言葉が主流だった印象がありますが、どうでしょうか?

■実際に「一流」という言葉は増えているのか?
そこで、紀伊国屋書店のWebサイトの「ビジネス」カテゴリの書籍の書名で、「一流」、「成功」、「できる」、「力」が、どのぐらい使われているか調べてみました。

   201308以前  201309-201408  201409-201508 201509-201608
一流    202       30        51        71
成功   2,659      129        116       114
できる  1,820      108        119        92
力    3,389      229        211       223

「一流」は、使われている数としては最も少ないですが、直近3年間、使用数は毎年増加しており、ほぼ横ばいの「成功」、「できる」、「力」とは対照的です。

また2013年8月以前で「一流」が使われた数は、「成功」、「できる」、「力」と比較して遥かに少なく、「一流」という言葉は、少なくとも書籍においては比較的最近、使われ始めた言葉であるといえるでしょう。

■「一流」は状態を定義できない
一流という言葉は、不思議な言葉です。「成功」、「できる」、「力」といった言葉は、程度の大小であるでしょうが、自分でも、他人でも、状態を認識し、評価することができます。「起業に成功した」、「交渉ができるようになった」、「プレゼンテーション力がついた」といった言葉の使い方に特に違和感は感じることはないでしょう。

ところが「一流」については、「一流の起業家」、「一流の交渉術」、「一流のプレゼンテーション力」のような言葉の使い方はできても、自分への評価として「一流になった」と言えるかというと、どのような判断基準で、自分が「一流」になったかを説明するのは、困難でしょう。他人が評価するにしても、わざわざ「君のプレゼンテーションは一流だね。」というような表現をすることは、あまりなさそうです。

一方で、「一流」という言葉は、「成功」、「できる」、「力」といった言葉より、遥かに上位にあるイメージがあります。例えば「大企業」というより、「一流企業」といった方が、よいイメージを感じるように、「成功した人」、「できる人」、「力のある人」というよりも、「一流の人」という方が、格上と感じられます。

つまり、どうしたら「一流」になれるのか、何をもって「一流」と評価するかが、定義できない、にも関わらず、非常に格が高いイメージを感じさせる、それが「一流」ということばなのでしょう。

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最終更新:9/26(月) 7:21

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