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日本が「再生医療のシリコンバレー」に 筆頭注目銘柄は

マネーポストWEB 9/26(月) 17:00配信

 世界の約半分の国債がマイナス金利という状況のなか、金融緩和であふれたマネーが投資チャンスをうかがっている。そうしたマネーが向かう先はどこなのか? グローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が注目するのは「再生医療」分野だという。戸松氏が解説する。

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 世界的な大緩和によってあふれたマネーが向かう先はどこか。爆発的な株価上昇が期待できるのは、やはり今後大きな伸びが見込める成長分野にほかならない。

 筆頭は「再生医療」分野だ。2014年に改正薬事法を含む再生医療新法が施行され、再生医療に限って早期承認制度が認められた。それまで医薬品の開発といえば米国が圧倒的優位に立っていたが、これによって日本は再生医療の分野において世界一承認プロセスが早い国となり、欧米の再生医療ベンチャーが日本を目指し、今後は日本が「再生医療のシリコンバレー」になる、というのが私の見方だ。

 そうしたなかで注目したい銘柄が、再生医療分野において「夢の薬」を開発する再生細胞薬のバイオベンチャー、サンバイオ(マザーズ・4592)である。

 最大の注目は、脳梗塞の根治を目指す中枢神経系再生医薬で世界のトップランナーである点。同社が開発する再生細胞薬「SB623」は、すでに臨床第1相(第1段階)治験をクリア。対象となった18名の患者はいずれも脳梗塞の後遺症に苦しんでいたが、「車イスから立ち上がった」「手足が動いた」など次々と「衝撃の結果」を見せている。

 現在は臨床第2相後期(第2段階)の治験を進めており、来年12月にもその結果が判明。順調にいけば、20年にも上市する見込みだ。また、この薬は応用・適用範囲が広く、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性などにも治験を進める予定だという。

 足元の業績を見ると、今期(2017年1月期)は減収で赤字幅も拡大など決してよくない。しかし、慢性的な脳梗塞後遺症患者は米国で680万人、日本で123万人と見られ、治験をクリアして上市に至れば、爆発的な伸びが望めるのは間違いない。

 ただし、同社株が本格的な上昇を見せるまでには時間がかかる。来年12月の治験結果に向けて株価が動意づくのは、どんなに早くても来年6月以降だろう。したがってまだ誰も注目していないこの時期、もっといえば今秋にも株価が下がるようなことがあれば、絶好の買い時となるに違いない。むろん臨床試験が失敗するバイオベンチャー特有のリスクはあるが、その圧倒的な爆発力を見通せば、株価は「5年で30倍」も夢ではないはずだ。なお、同社と提携する大日本住友製薬(東証1部・4506)も注目しておきたい。

※マネーポスト2016年秋号

最終更新:9/26(月) 17:45

マネーポストWEB

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