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通信帝国の拡張競争、米ベライゾン次の一手

Wedge 2016/9/26(月) 12:11配信

 米通信大手、ベライゾン社の事業拡張に注目が集まっている。ベライゾン社は電話、インターネット、ケーブルテレビ、携帯などを総合的に扱う通信企業で、企業規模は全米1位、全世界でも2位(1位はチャイナ・モバイル社)となり、2015年の売り上げは1271億ドル。米国ではベライゾンと2位のAT&Tが2強の状態を長く保っている。

 そのベライゾン社がYahoo!のインターネット事業を買収して話題になったのが今年7月。経営難が囁かれていたYahoo!の主要部門を48億ドルで買収、本格的なインターネットコンテンツ、広告事業に乗り出すことになった。

 布石はあった。ベライゾンは2015年にインターネット大手AOLを買収、単なる通信事業からコンテンツビジネスに乗り出す姿勢が見られた。これにはAT&Tによる2014年のDirecTV買収も要因として挙げられる。AT&Tはサテライトなどによりテレビ番組を提供する同社を買収することで、消費者向けのテレビコンテンツを充実させることに成功、ベライゾンでもインターネットTVや独自コンテンツの分野への注力が急がれていた。

電話回線は2社が独占するも……

 米国にはソフトバンク傘下となったスプリント、Tモバイルなどの大手携帯電話会社がある。しかしベライゾンとAT&Tが特殊なのは、家庭用電話回線をこの2社がほぼ独占、そこから家庭用インターネット回線、そしてバンドルとして提供されるテレビ放送など多岐に渡るサービスを実施できる、という点だ。

 ただしこの分野でもインターネットケーブル会社のコムキャスト、タイム・ワーナーなどがほぼ同様のサービスを提供するなど競争は激しくなっている。家庭用の固定電話の契約数は減り、テレビ配信サービスもアマゾン、ユーチューブなどが独自コンテンツをネット配信するようになってから人気が低下している。サテライトテレビは契約数が激減し経営悪化に陥っている。

 携帯にしても、ベライゾンのシェアは2011年の33%から2016年第二四半期の35%、とほぼ変化がない。米国でも格安携帯が数多く登場しており、この先ベライゾンがシェアを著しく伸ばす可能性はほぼゼロだ。

 今年第二四半期、ベライゾンの収益は昨年比で5.3%のマイナスを記録、さらに電話とインターネットのバンドル契約数は昨年比46%も減少した。このような状況の中で、いかに今後のビジネス成長を考えるか。ベライゾンの出した答えがインターネットコンテンツと自動車ビジネスへの進出だ。

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最終更新:2016/9/26(月) 12:11

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