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女性の通年の悩み「冷え」。手足を温めるだけでは、解決にならない!?

OurAge 9/26(月) 21:00配信

冷えた体の中は酸素や栄養が行き渡らず、内臓の不調から美容トラブルまで、あらゆる不調を引き起こす原因になる。女性なら多少なりともうなづける事実だ。「大きなトラブルになる前に、少しでも冷えを改善することはとても大切なことなのです」と、日本初の「冷え症外来」を開設した医学博士、渡邉賀子さんは言う。

「冷えが起こるおもなメカニズムは、『熱を作るのがうまくいかない』『熱を配るのがうまくいかない』のふたつです。食事は熱を作るエネルギーの大もと。食欲が低下したり、胃腸が弱って栄養が吸収されなかったり、食事制限によるダイエットも熱を作る材料不足につながります。

熱の約6割を作っているのは筋肉なので、適度な運動も不可欠。こうして作られた熱が体の隅々まできちんと運ばれると、“どこも冷えていない状態”になるのです。動脈硬化など血管の問題、ドロドロ血や貧血など、血液に問題がある場合は“配る”ことがうまくいかなくなるので、これも冷えの原因になります。

また、更年期の女性はホットフラッシュなどで冷えを感じにくくなりますが、下半身は冷えている場合が多いですね。頭部や顔首、前胸部は毛細血管が発達していて、ほてりなどの症状が起こりやすいのです。そのとき血液は上半身に集まり、下半身は血流不足で冷えた状態に。これが“冷えのぼせ”といわれるものです。血液を偏りなく、全身に行き渡らせることが重要なのです」

冷え対策のため、靴下の重ね履きや、ショールに腹巻きなど、さまざまな策を講じている女性も多い。でも、なかなか改善しないのはなぜだろう?

「冷えとりのために靴下の重ね履きなどでケアしている人も多いですが、手足などの末端を温めるのは原状回復にはなりますが、根本的な解決にはなっていません。末端を温めるよりも先に、まずは内臓が集まるお腹まわりを冷やさないようにして“深部体温”を保つことがポイントです」

つい冷え切った末端を温めることを優先しがちだが、まずは腹部を温め、深部体温を保つ努力を。栄養バランスのよい食事を規則正しくとり、エネルギー源となる熱を作って、内臓を中から温めることから始めてみよう。

最終更新:9/26(月) 21:00

OurAge