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後半ATに3得点の壮絶な死闘! 「神奈川ダービー」のラスト10分間に何が起きたのか?

Football ZONE web 9/26(月) 15:10配信

川崎が横浜FMに3-2で競り勝ちCS出場権を獲得

 川崎フロンターレは25日、J1セカンドステージ第13節で横浜F・マリノスをホームに迎え、3-2で勝利を収めた。この試合では後半アディショナルタイムが異例の10分間(会場に表示された時間は9分間)も設けられ、その時間帯に3得点が生まれるという壮絶な展開のゲームとなった。

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 試合は前半25分、右サイドからのクロスをMF狩野健太がヘディングでゴール左隅に流し込み川崎が先制。後半39分にはMF三好康児が巧みなループシュートでネットを揺らして追加点を奪い、試合を決定づけたかのように思えたが、ドラマは試合終了間際に待っていた。

 後半5分と後半21分に川崎GK新井章太がピッチに倒れ込むアクシデントもあり、表示されたアディショナルタイムは9分間という異例の長さに。すると、ここから横浜FMが驚きの反撃を見せる。後半45+6分、味方のヘディングシュートのこぼれ球をMF中町公祐が押し込み1点差に詰め寄ると、その2分後、FW伊藤翔の豪快な右足のシュートがゴール左上に突き刺さり、あっという間に同点に。

 しかしクライマックスは、さらにその2分後に訪れる。後半45+10分、川崎の攻撃の局面で、左サイドからのクロスをFW小林悠がヘディングでゴール右隅に流し込み、劇的な決勝弾を挙げた。

 90分間のなかでは比較的、堅実な試合運びを見せていた両チームだったが、後半アディショナルタイムの10分間で一体何が起こったのか。

両チームに共通していた原動力

 試合後、決勝点を決めた小林は「今日は(大久保)嘉人さんが(出場停止で)不在だった分、自分が試合を決めないといけないという責任感はものすごくあった。そして、早めにチャンピオンシップ(CS)を決めようという気持ちも強かった。今日それを達成できたのは大きい」と語った。

 2点目を決めた三好は「チーム全員が今日、CSを決めるぞという気持ちを持って試合に臨んでいた。それが結果につながって良かった」と口にし、両者ともホームでCS出場を決めたいという強い意志を重要なポイントに挙げていた。

 一方で横浜FMのMF齋藤学も同様に、CSヘの思いがチームを突き動かしたと語った。横浜FMは試合前の段階でセカンドステージ4位につけており、川崎とは勝ち点2差で勝てば順位を逆転できる立ち位置にいた。

「自分たちにはCSに出られる可能性が残されているなかで、それを勝ち取るために順位を上げるべく、今日は最も大事な試合だと思って臨んだ。川崎に勝てば、次のステージが現実的に見えてくる立場にいたので、どうしても勝ちたかった。最終的には負けてしまったが、あの場面で2点差から追いつくスピリットは示せたかなと思う」

 両チームともに共通して言えたCS出場への強いモチベーションが、最後の壮絶な打ち合いを呼び込んだ。川崎はこの勝利でCS出場権を獲得。主将のMF中村憲剛は、ラスト10分間の展開について尋ねられた際、「これもまたサッカーの面白さだよ」と笑顔を浮かべてスタジアムを去った。

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

最終更新:9/28(水) 14:19

Football ZONE web

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