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【川崎】90+10分に決勝弾を奪った小林悠。直前に悲劇に見舞われた際の心境を吐露

SOCCER DIGEST Web 9/26(月) 12:00配信

ゴール数でついに大久保に並ぶ。

[J1第2ステージ13節]川崎3-2横浜/9月25日/等々力


 
 2-0で迎えたロスタイム、川崎はまさかの2失点を喫し同点に追いつかれた。GKの負傷による中断があったため、9分もの時間を設けられたロスタイムで川崎は悲劇に見舞われたのだ。その瞬間の気持ちを小林は吐露する。
 
「ふざけんなと思いました。何しているんだよと」
 
 同点ゴールがネットに吸い込まれた瞬間、ピッチを叩き付けて悔しさをあらわにする姿がそこにはあった。
 
「前節の負け(大宮に2-3)を経験して、勝点3を取るのは本当に難しいと分かったはずなのに、ああいう失点の仕方はありえないです。今日は勝ったから良かったで終われましたが、(同点のままだったら)全員後悔すると思います。ああいう判断のミスは命取りになるので次につなげたいです」
 
 ただ、失点後は即座に気持ちを切り替えたという。
 
「正直ロスタイムが長すぎて、あと何分か全然分からなくて。でも、もしかしてまだあるんじゃないかなと。自分が決めるという強い気持ちを最後まで切らさずに、俺のところに来いと思っていました」
 
 その願いは失点直後の90+10分に成就する。右CKのチャンスでボールは一度、ファーサイドに流れるが、左からの田坂のクロスに合わせたのが、「来そうだと感じていたので準備はできていました」と振り返る背番号11だった。後ろにやや戻りながら頭に当てたボールは放物線を描きながら、右のサイドネットに収まった。
 
 スタジアムは大歓声に揺れ、その中心にはガッツポーズを繰り返す小林がいた。
 
 この日は大久保が出場停止で、3-4-2-1のCFも務めた。
 
「真ん中で出ると、ゴールという部分には特にこだわらないといけないと思っていました。まして(大久保)嘉人さんがいなかったので、自分が決めるという強い気持ちをもって臨みました」
 
 そう語るように、いやそれ以上に大きなゴールを挙げ、チームに勝点3をもたらした。キャプテンの中村はその意味を語る。
 
「3点目を決められるというのは今までのフロンターレにない力。その1点を(小林)悠が決めてくれたのは大きな一歩だと思いますし、チームとして凄く大きな1勝」
 
 これで今シーズンのゴール数は15と、大久保に並んだ。今や押しも押されもせぬ川崎の得点源となった男の快進撃は止まりそうにない。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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最終更新:9/26(月) 12:25

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