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水曜日のカンパネラ流ミュージックビデオの作り方:「MVは自分の遺産」

ローリングストーン日本版 9/26(月) 18:00配信

ローリングストーン日本版2016年8月号掲載
水曜日のカンパネラ:MVの作り方

コムアイにとってのミュージックビデオ(以下MV)制作は、自らのクリエイティビティを最大限に解放する場所である。しかし、なぜコムアイはここまで映像表現と身体表現の可能性を追求することにこだわるのか?コムアイは言う。「MVは自分の遺産」であると。

【写真・動画あり】水曜日のカンパネラ流ミュージックビデオの作り方:「MVは自分の遺産」

—以前、「MVを作るために音楽活動をやってるところがある」と言ってましたよね。それほどまでにMV制作にこだわる理由は?

コムアイ:水曜日のカンパネラを始めたころは、CDは複合的なアイテムのひとつでいいと思ってたし、クオリティの高いMVを作ることにずっと興味があって。私が中学生くらいのころから児玉さん(裕一/『ラー』のMVの監督を務めた)が制作するMVとかにも刺激をもらっていたし。あと、私はカメラがすごく好きなんです。ライヴでお客さんに見られるのはまだどこかプレッシャーがあって。一方で、MVやスチール撮影は失敗してもテイクを重ねられるじゃないですか。エラーを重ねながら、いいテイクを追求するほうが自分の感覚に合ってるんです。それはレコーディングにも言えるかもしれないですね。テイクを重ねながら自分をチューニングしていくというか。たとえば100でやってみるテイクと、30でやってみるテイクがあって、どちらも違うなと思ったら、今度は70ぐらいを狙ってみる。自分の表現の度合いを調整して、その変化を楽しんでます。そのなかに絶対正解があるから。その正解を探すために毎度気合も入るんですよね。自分の生命力のマヨネーズを絞るみたいな感覚です(笑)。

—今回、編集部がお邪魔した『ツチノコ』のMVの監督を務めているのは『ナポレオン』と『メデューサ』でもタッグを組んだ山田智和さんですね。

コムアイ:『チュパカブラ』のMV(北田一真監督)のコンセプトは思いついたんですけど、『ツチノコ』のコンセプトは全然思いつかなくて、智和くんにお任せしました。ストーリーはほぼないんですけど、私がいろんな場所でお花を持って踊り、聖火(花)ランナーとして東京や他の場所を再発見する、というのがコンセプトになっていて。踊るといっても、トラックにノッている感じではなく、身体の動きの妙をゆっくり見られるような、あえてコンテンポラリーな動きに制限してやろうと思って。いつもピョンピョン飛びながら踊ったり、自由な動きが多いんですけど、今回は抑制の利いた動きを追求して、自分のダンスの引き出しを増やしていく作業をしてます。

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最終更新:9/26(月) 18:00

ローリングストーン日本版

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