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「小池百合子」金銭スキャンダル(2) 施工業者が資金管理団体に寄付…一般人では手を出せない物件

デイリー新潮 9/26(月) 16:01配信

 東京都の小池百合子知事(64)の金庫番を務めてきた水田昌宏氏は、知事の親戚を自称し、練馬区内の通称「エコだハウス」に同居する人物だ。そんな氏が行っていた特権的錬金術。氏が経営する高崎のマンション、そして「エコだハウス」を含む複数の物件をめぐる話である。

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 それではまず、高崎のマンションについて詳述していこう(※図参照)。件のマンションはJR高崎駅から徒歩5分という好立地。土地の広さは約102坪だ。話の発端は、12年12月、香川県高松市に本社がある穴吹興産が、この約102坪の土地を含む約476坪の、ほぼ長方形の土地に〈条件付所有権移転仮登記(条件 売買代金完済)〉を設定したこと。元の所有者は鉄工所の社長で、すでに他界している。ちなみにこの仮登記の意味は、

「文字通り、条件が満たされた時に所有権が移る、という約束のもとに行われる“仮”の登記。まずいくらかの頭金を支払い、残金を支払い終えれば所有権が移るという理解で良い。平たく言えば、“ツバをつけておく”という意味がある」(司法書士)

 元々は西日本を中心にマンションなどを供給してきたが、近年は関東にも積極的に進出し、東証1部に上場している穴吹興産。同社が“ツバをつけた”この土地はその後、奇妙な展開を辿る。まず、翌13年3月21日、約102坪の部分のみが分筆される。分筆とは、ある1つの土地を登記上で複数にわけることを意味する用語である。そして4月9日に約102坪の部分が水田氏に、残る約374坪の部分が穴吹興産に所有権移転される。

■「お礼」を寄付で? 

 水田氏のマンションの着工は10月1日だが、先に触れた通り、マンションの施工を担当した「造家建設」という前橋市内の会社の大滝博史社長が、小池氏の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」に100万円を寄付したのは10月末(※(1)参照)。水田氏から施工業者に選ばれた「お礼」を、寄付という形で支払ったようにも見えるのだ。水田氏の8階建ての賃貸マンションが完成したのは14年3月。その南側に穴吹興産の15階建ての分譲マンションが完成したのは、15年2月だ。

 登記簿を確認すると、水田氏が土地を取得したのと同日、群馬銀行が4億1500万円の抵当権をつけているが、これは、

「水田氏が群馬銀行から金を借りてこのマンションを建てた、ということ。土地の価格は坪50万で計算すると5000万円。あのマンションは延べ床面積が約450坪で、建坪100万円で計算すると、4億5000万円。ざっと見積もって計5億円かかったことになるので、数千万円の自己資金を出したか、あるいは全て込みで4億1500万円、つまりフルローンで建てた可能性もある」

 と、近隣の不動産業者は説明する。さらに、このマンションの経営でどれくらいの儲けが出るのかについてシミュレーションしてもらうと――、

「あのマンションには36平方メートルほどの部屋が28あり、1階には店舗が1つ入っている。部屋の家賃は7万8000円、店舗の家賃が40万円と設定すると、家賃収入は満室で月258万4000円、年間3100万円。固定資産税や賃貸管理経費など諸経費を15%とすると、満室で月219万6400円となります」

 無論、常に満室であり続けることはないが、

「あの物件は駅近なので空室率を5%で計算すると、月208万3350円。フルローンで借りていた場合は月々の返済額が30年ローンなら153万3920円、35年ローンなら137万4740円。つまり前者の場合は月の家賃収入は54万9430円、後者の場合は70万8610円です」(同)

 フルローンだと仮定すると、自己資金を一切使わずに立派な自分名義のマンションが建ち、さらに毎月数十万円の“日銭”が入ってくる。その上、施工業者から100万円の寄付まで受けているのだから、これはまさに「濡れ手で粟」以外の何物でもない。また、数千万円の自己資金を投入していたとしても、疑義は残る。そもそも、水田氏は10年に小池氏の練馬の自宅の共有者になっているが、その際、抵当権はついていない。つまり、数千万円をキャッシュで払った可能性があるのだが、その上に高崎のマンションに自己資金を投入できるとは、一体、いかなる錬金術を駆使しているのか、という話なのだ。

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最終更新:9/26(月) 16:01

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