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農道に乾燥大麻が無造作に落ちている…北海道・道東エリアの大麻群生地帯を歩く

週刊SPA! 9/26(月) 9:10配信

 大麻はカンナビノイドと呼ばれる陶酔・多幸感などを引き起こす化学物質を含有する植物で、その特徴的な葉がTシャツなどにプリントされたり、車の芳香剤のデザインにもなっている。乾燥させた葉を吸煙したりすることで、五感変化などの効果があるというが、乱用によって幻覚や妄想などの精神障害や生殖障害などを引き起こす危険なシロモノだ。

⇒【写真】引き抜かれていた大麻

◆野生大麻の8割は北海道にある

 現在、日本では特別な許可を受けなければ大麻の栽培や所持をすることはできないが、その繁殖力は強く、日本でも各地に自生している。全国の野生大麻除去本数のうち8割以上を占めているのが北海道で、毎年、北海道道保健福祉部は「野生大麻・不正けし撲滅運動」を実施し、発芽時期の5、6月ころに合わせて、保健所などが毎年野生大麻の伐採・抜き取りを行っている。

 しかし、道内では例年、野生大麻を不正に採取し検挙される事件が発生している。中でも、特に道東エリアは世界遺産の知床など手つかずの大自然が広がっており、“野生大麻の群生地帯”として知られている。

◆大麻の駆除はキリがないという声も

 そのため、警察も人気のない山の入口付近に警戒のパトカーを止めて山奥の道の脇に駐車していると職質したりと、警戒態勢を敷くが、なにしろ31人/平方キロメートルという人口密度の土地。地元住民の話によると、道路脇や通学路の土手、畑の敷地にも生え、PTAや町内会の草取りでも駆除するがまるでキリがないという。

 道民や道東の住民にとって大麻は別に珍しいものでもなく、そこらへんに生えている雑草だ。「地元のヤンキーは悪ふざけで野生の大麻狩りをしたことが青春の1ページになっている」(地元住民)という声も聞かれたが、嗜好用とは栽培方法も異なることなどからか、その効果はマチマチだという。

◆なぜ北海道に大麻は多いのか

 もっとも、大麻はマリファナ・ガンジャなどと呼ばれ、冒頭のような危険な一面もあるのは確かだが、大麻草自体は医薬品や衣料繊維、神事など古今東西問わず人類と深い関わりのある植物。オランダを代表に嗜好品として合法化されている地域や国もある。

 日本もGHQの方針で昭和23年に「大麻取締法」が施行されるまで、国策として繊維製造を目的に栽培され、北海道も大麻栽培が奨励された土地のひとつとなっていた(近年では、問題視されている化学成分をほぼ生成しないよう品種改良された産業用大麻の試験栽培もされ、商品作物としての可能性も検証されているようだ)。

 北海道が野生大麻の群生地帯となっているのは、そうしてかつて栽培されていた大麻草が、人手の入らない山林等で野生化したためとも言われている。

◆これが野生の大麻だ

 地元農家の承諾を得て、実際に畑の様子を見させてもらった。たまねぎ畑に根を下ろした野生味溢れる大麻草は、生命力漲る鮮やかな緑色をしている。この一本以外にも畑には1m~1.5mほどの大麻がチラホラと生えていた。もちろん、見かけるたびに引き抜いては処分しているが、その成長スピードは速く、抜いてもまたどこからともなくニョキニョキと生えてくるそうだ。

 なんとも異様な光景だが、相手は北海道の大自然の一部。その全てを駆除することは不可能なのである。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

日刊SPA!

最終更新:9/26(月) 9:10

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