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海外にはカラフルな被写体がいっぱい 色彩を際立たせる撮影のコツとは?

CREA WEB 9/26(月) 12:01配信

 山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします! 

vol.18 タイ
「微笑みの国」には素敵な色彩がいっぱい!

 旅の記憶は、その国の空気の匂いや、出会った人と交わした会話、手に触れた感覚、初めて食べた味など、それぞれの感覚機能がフル回転しながら記録されていく。その中の1つ、視覚という機能はカメラマンにとってかなりの比重を占める。

 そこで今回は、タイを旅しながら色彩を意識して写真を撮る方法をお教えしよう。「色彩? なぜタイ?」。それはこれから紹介する写真を見ればすぐわかる。タクシーからトゥクトゥク(三輪タクシー)、人々の衣装まで、色彩豊かな写真を撮ることができる国なのである。題して「色彩の国・タイ」である。

色彩を際立たせる撮影のコツ その1「多色の場合はポイントとなる色を見極める」

 まずは色の見つけ方のポイント。それは光を見つけることである。光が無ければ色が出ない。

 そしてとにかく街を歩くこと。これはスナップ写真撮影と同様、自分の脚で歩くことである。そしてキョロキョロと見回しながら光の中の色を見つける。

 そして見つけたらその被写体をよく見ること。この世のものは全て色が付いている。

 次に単色が際立っている被写体か、多色が調和している被写体かを見極める。単色ならそこにピントを合わせればよいが、多色の場合はどの色をポイントにするか自分で決めて、その色だけにピントを合わせる。

 例外は、混ざり合った多色が各々の色を殺し合わず丁度よい雰囲気の場合。そんな時は敢えて一色にポイントを置かず、全部にピントを合わせてしまおう。全部にピントを合わせるにはF値をF16やF22ぐらいの数字にして撮影しよう。

色彩を際立たせる撮影のコツ その2「ホワイトバランスは鍵となる色に合わせて」

 お気に入りの被写体を見つけたら、ポイントに決めた色に合うホワイトバランス(以下WB)を設定する。

 以前の記事で、WBはフィルターのように自由に使うことを教えたが、ここでは被写体の色を忠実に出したいので、目で見た色と同じ色になるようにWBを設定する。

 その時に気を付けなければいけないことは、カメラの液晶モニターの明るさ設定である。この設定の明暗が大幅に偏っていると、きちんとした色が把握できない。よって丁度±0に設定しておくとよいだろう。

 さあ、どんどん出会った色彩をカメラに収めよう! 食べたソムタム(パパイヤサラダ)の中の赤唐辛子、タイオヤジが運転するトゥクトゥク、メコン川のコーヒー牛乳色、出会った人の笑顔からこぼれた金歯! さあ、色彩の国、タイを楽しもう! 

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最終更新:10/14(金) 16:26

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