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転職はお金が最優先で 自分を安売りするな

NIKKEI STYLE 9/27(火) 7:00配信

 今月のテーマはキャリアと年収の関係でした。最後はキャリアアップの定番のひとつ、転職についてマネーハックしてみたいと思います。

■転職しても年収が上がるほど世の中は簡単ではない

 まず最初に心得るべきは「転職=年収増」とは簡単にいかないということです。再就職支援サービスを手掛けるパソナキャリアカンパニーの「転職に関する意識・実態調査2015」によれば、転職による年収アップの実現割合は58.1%です。
 一方で17.7%は年収の増減なし、残りの24.2%は年収減としており、4割強は転職が必ずしも経済的な好条件の獲得につながっていないことになります。
 転職にもいろんな事情がありますから、年収が下がってもやむを得ず受け入れることはありえます。ハラスメントの問題が深刻であったり、会社の業績が急降下し、今後の賞与も年収増も期待できず、職場を変えるほうが優先順位が高いケースでは転職の条件にこだわる余裕はありません。
 むしろ、そういう「選択の余地がない」状況に陥る前に転職活動を行うことが肝心なのです。

■転職を考えるキーワードはとにかく「銭(ギャラ)」でいい

 多くの人が転職を「お金」をより多くもらう手段として考えていると思います。そしてそのことに少し後ろめたさも感じているかもしれません。
 しかし、より高い年収を得るということは自分の能力をより高く評価してもらえるということです。先週考えてみたように自分の「時給」を上げることでもあります。
 マネーハック的に視点を逆転すれば「今までの会社はあなたの能力を低く見積もり、安く働かせてきた」ということですから、これを後ろめたく思う必要はありません。
 人生において、あなたがお金を稼げる時間はあまり長くありません。22歳から65歳まで働くとしても43年間ですが、ざっくりいって人生の半分にすぎません。特に定年後の20年以上の時間は無収入であり、そのための生活余裕資金の確保は限られた現役時代に課せられています。
 仮に、本来もっと多くのお金を稼げたはずの4年間を会社の業績悪化などの理由で無駄にしたとします。ボーナスが年2カ月分以上、賃上げや昇級チャンスがすべて先送りになったとすれば、おそらく500万円程度の損になっていることでしょう。
 残念ながら、あなたがどんなにその会社に肩入れしたとしても、景気回復後にその500万円を返してくれるわけではありません。
 会社に後ろめたさを感じていたり、過剰な愛社精神にとらわれていたりしている人ほど、もっと「お金」にこだわってみましょう。

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最終更新:9/27(火) 7:00

NIKKEI STYLE

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