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五輪女王から世界女王へ。バドミントン高橋・松友ペアが再スタート

webスポルティーバ 9/27(火) 11:17配信

 9月20~25日に東京体育館で、バドミントンスーパーシリーズ・ヨネックスオープンジャパンが開催された。だが、リオデジャネイロ五輪で、金メダルを獲得した女子ダブルスの高橋礼華/松友美佐紀の“凱旋V”とはならなかった。

【写真】ロンドン大会の出場できなかった悔しさも晴らす金メダル獲得となった高橋礼華と松友美佐紀

 五輪閉幕から1カ月後のこの大会に、日本の五輪代表組は、引退した男子シングルスの佐々木翔以外が全員出場。一方の外国勢は、五輪直後の大会のために休養する選手や引退する選手、ダブルスのペア組み替えなどで、男子シングルス以外はランキング上位の欠場が目立ち、五輪代表組は3年続いている決勝日本人対決のような、複数選手の決勝進出が期待された。

 だが男子ダブルスの遠藤大由/早川賢一は2回戦の日本人対決で敗退し、混合ダブルスの数野健太/栗原文音も2回戦で敗退。世界ランキングトップ10の内、7名が出場しなかった女子シングルスは、準々決勝で奥原希望と山口茜が対戦するリオの再現のようになった。五輪後はテレビ出演やイベント続きで練習不足が響いた奥原を山口が破り、8度目の対決にして初勝利を飾った。

 そんな中で五輪から変わらず、安定した力を発揮していたのが、世界ランキング1位のタカマツペアだった。1回戦は不戦勝で、2回戦は格下の台湾ペアを21対7、21対15で下し、準々決勝では、タイのペアに21対11、21対8で圧勝。

 準決勝は田中志穂/尾崎沙織との日本人対決になり、第1ゲームを奪ったあと、第2ゲームは19対19と接戦になったが、高橋が逆を突かれたショットを「体が反応して奇跡的に取れた」という、ギリギリで拾うプレーで20点目を取り、そのまま押し切った。

「五輪でも、最後のあたりに無理かなと思う球をつないだ場面があったので、プレー中にそれを思い出した。今回は五輪に出ているペアが少ないので、調整不足でしたが、最低でも決勝進出とは思っていたので『これだけ練習をしていないのに決勝に行けた』とびっくりしている」(高橋)

 松友は、「2ゲーム目のコートは、向かい風でシャトルが戻ってくるので打ちにくかった。相手のリズムに合わせ過ぎたのがよくなかった」と話すが、勝つべくして勝った試合だった。

 ふたりは五輪終了後、「まずはふたりとも休みたかったし、これからもバドミントンを1番にしていけるようにしたい」と松友が言う理由で、テレビ出演は控え、休養に当てた。

 練習を再開したのは9月5日の合宿からで、松友は五輪後1週間の休養を取って、あとは少しずつ体を動かしていたという。一方の高橋は、「五輪の決勝が終わってからはラケットも触らずに、気がついたら20日間くらい休んでいた。合宿が始まった時は、五輪前の半分も動けないほどだった」と苦笑する。

 ふたりとも、バドミントンを始めて以来、経験がない長い休養を取ったあとの試合だったが、それでもすんなりと決勝まで進出できたのは、彼女たちの実力の高さであり、経験値の大きさでもあった。

 しかし、リオ五輪決勝の再現となったクリスティーナ・ペダーセン/カミラ・リタユール(デンマーク)との決勝では、勝ち上がり方の違いが結果に出てしまった。

 デンマークのふたりも、「五輪のあとは祝勝会などもあって、バドミントンに集中できず、1週間休みを取ったあとは、コートに戻ってきつい練習をこなしたものの、どのくらい戻っているか不安だった」という。

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最終更新:9/27(火) 11:17

webスポルティーバ

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